From 福元友則
今日テレビを見ていたら百貨店の10月の売上が前年同月比で2、3%増えたというニュースがありました。
この数字、多く感じる先生もいるし、少ないと感じる先生もいると思います。
僕は少ないと感じました。
10月は緊急事態宣言が解除されていましたし、実際人手も増加していました。
数字からも体感からもそれを感じたのですが、それで増えた売上が2、3%?と感じました。
あくまでも全国平均ですので、もっと増えているところもあります。
しかし10%upと50%upとかを関係者は期待していたのではないでしょうか?
インフレだったり、景気の悪さだったりが反映しているのかもしれません。
しかし百貨店には逆のことも起きています。
おせちの予約は好調とのこと。
予約数も20、30%伸びているそうですし、また高級なものが予約されているそうです。
ここだけ見るとインフレや景気の悪さはあまり感じられません。
もしかすると、年末年始の帰省を控える人達が交通費の浮く分をおせちにまわしているのかもしれません。
コロナ以降、お客さんの購買習慣は大きく変わりました。
飲食店を中心に緊急事態宣言が解除されてもあまりお店にお客さんが戻ってきてる実感がないという声をよく聞きます。
おせちの件でもそうですが、お金を使う金額は変わらなくても使う場所や使うものに変化が起きています。
今までの交際費が趣味に移っていたりします。
巣ごもり商品と言われたりします。
今苦戦しているビジネスはコロナ以前のやり方になっているところが多いです。
例えば、飲食店のテイクアウト。
テイクアウトが好調なお店は、自分からお客さんに情報を発信できているお店です。
逆に不調なお店は以前のまま、店頭に並べて売れるのを待っているだけ。
このように待ちのタイプのビジネスをしているところは軒並み苦戦しています。
自分から積極的に情報発信できないビジネスが生き残るのは大変な時代になってきました。
これは業種を問わずどんなビジネスでもです。
今まではお客さんが来てくれてたので待ちのビジネスでもなんとかなったのが、これからは自分達がお客さんを集めなくてはいけません。
環境が変わったら、それにあわせてビジネスモデルも変えなければいけないということです。
もう時代は元には戻りそうにありません。
であればできるだけ早く時代にあったビジネスモデルに変えていくしか生き残るすべはありませんよね。
中小企業はまだまだ古いビジネスモデルに固執している傾向がありますので、ぜひアドバイスしてあげてください。