From 福元友則
先日、とあるイベントに参加してきました。
そのイベントの案内は妻にDMで届きました。
クレジットカード会社が主催するイベントのようでした。
クレジットカード会社に知り合いもいますし、僕のセミナーに参加してくれたこともあります。
クレジットカード会社はカードを作ってもらうか、カードを取り扱ってくれる会社やお店を増やすかをして売上を増やしています。
それが最近、クレジットカード会社が主催するイベントが増えているそうです。
カードを作ってくれる人を増やそうにも人口が増えていきませんから、2枚目、3枚目のカードが大半です。
すると前のカードよりお得でないと作ってもらえません。
カードを作ってもらうってもなかなか利益が増えていかないのです。
また持っているカードが増えれば増えるほど、1枚のカードの利用額も少なくなっていきます。
これもまた売上が増えない原因になっています。
いまやほとんどの店でクレジットカード利用もできるようになっているため、新規で利用できるお店や会社を増やすのも大変です。
そんな状況で売上を増やす方法がイベントなのです。
イベントをすることでなぜクレジットカード会社の売上が増えるのでしょうか?
イベントを開催してもカード契約は増えませんよね?
(そもそも会員限定イベントですから)
でもイベントをすることでカード利用額を増やすことはできるかもしれません。
新規客を増やすのではなく、お客さん1人あたりの売上を増やそうとしているのです。
これはクレジットカード会社だけの動きではなく、色んな会社がこの方向で動いています。
新規よりも既存のお客さんの売上を大きくする方針に転換しています。
新規獲得はコストがたくさんかかる上、競争は激化しています。
どの会社も売上を増やすため、新規客を獲得しようとやっきになっているからです。
しかし既存客はほったらかし。
また買ってくれるものと高を括っているのかもしれません。
こういう状況なので既存客相手に何かをすることはうまくいきやすい状況にもあります。
さてこれは税理士事務所も例外ではありません。
税理士事務所も売上を増やすというと顧問先を増やそうとなっています。
しかし顧問先を増やさないと売上が増えないわけではありません。
顧問料をあげても売上は増えますし、顧問先に違う商品サービスを売っても売上は増えます。
今成長している会社を見ていると、今後伸びていく税理士事務所も顧問先に様々な価値を提供できる事務所になることでしょう。
今は忙しいと思いますので、年末年始の休みの間にぜひ時間をとって顧問先に今と違う価値を提供するには何をすればいいか考えてみてください。