From 福元友則
いい会社にはいい人材といいカルチャーがあります。
業績が伸び続けている会社にはこの両方があります。
いい人材がいれば、業績がよくなるというのはなんとなく想像できると思います。
どの社長もいい人材が欲しいと願っています。
しかしそんな社長の大半は、いい人材とはどんな人材なのかを明確にできていません。
何でもっていい人材だと判断するのか、何ができるようになるといい人材だと評価できるのか、この明確な基準がありません。
ですから、社長の気分である日はいい人材とされ、ある日はいい人材とされない。
こんな状況になっていることも少なくありません。
中小企業には最初からいい人材が入ってくることはそうそうありません。
余程の野心家か何か特別な事情でもない限り優秀であれば大企業を選んでいるでしょう。(最近は野心的な人が増えてきているように感じています。)
ですので、いい人材というのは外部から採用するのではなく、自社で育成しなければいけません。
ところがいい人材の定義がなければどう育成していいのかわかりませんから、いい人材が出てくるわけがありません。
それに社長の言うことがコロコロ変わっていては、スタッフも何をどう努力すれば評価されるのかわかりません。
評価されるまで成長するには当然時間が必要で、努力が必要です。
スタッフにしてみればこれは投資です。
投資している最中に自分が努力していることが評価されなくなったらたまったものではありません。
スタッフにしてみればリスクしかありません。
いい人材を育成したかったらまずはいい人材を定義するところから始めるべきなのです。
今までたくさんのビジネスマンを見てきた経験から僕なりのいい人材の定義を紹介します。
それは人柄が素晴らしいこと。
誠実であり、正直であり、貢献の精神をもっていること、そして何より大切なことはミッションにコミットしていることです。
個人で成果を出すのではなく会社として成果を出すのであれば、こうした資質が求められます。
また素晴らしい能力を持っている必要もあります。
いい性格をしていても何も結果を出せなければただのいい人です。
ですので、与えられた仕事をこなす能力が備わっているのはもちろんのこと、その能力を伸ばす意欲にあふれ、未来の求められる姿に対して必要な能力を身に着けようとする姿勢が必要です。
こうした人は常に成長し続けます。
また変化を受け入れることができるため、会社が大きくなっていくのにあわせて進化していってくれます。
こうした人材がいる会社はどんどん成長していきます。
こうした人材がいればいるほど成長は加速します。
ですので、こうした人材を会社が育成できるようになると業績アップも成長し続けることも容易になっていきますね。
ぜひいい人材の定義、育成にチャレンジしてみてください。