From 福元友則
先日、妻がGWにサッカーを見に行こうと言い出しました。
僕はサッカーを見るのが好きですが、妻は特に好きなわけでもなかったはず。
なので理由を聞いてみると、どうやら抽選に当たるとタダで見れるからとのこと。
妻は抽選が好きなようです。
以前もハンバーグが食べれないのにマクドナルドの福袋に応募して当たった商品券を全部僕にくれたことがあります。
食べれないのになんで応募したの?と聞くと当たったら嬉しいからとのこと。
抽選好きな人ってけっこうたくさんいるみたいです。
サッカーの抽選のことを会社の同僚に話したところみんな応募したそうです。
後からわかったことですが、この抽選は応募するとほとんどの人が当たる仕組みになっていました。
なので会社の同僚もみんな見にくるのかと思ったら、そうでもないらしく、、、
奇跡的にみんなハズレたのかと思ったら当たっても期限内に入場券に引き換えなければいけないのにやってなかったとのこと。
もう抽選は全部終わっています。
なのでみんな仕方なく有料で来るらしいです。
全員サッカーが好きというわけでもなくGWの暇つぶしにタダだしということだったはずなのにお金を払ってでも見に来るという。
一体何が起こっているのでしょうか?
このことから学べるのはセールスの原則です。
セールスとは、人がものを買うのは言ってみれば需要と供給の法則です。
需要が供給よりも多ければたくさん売れたり高く売れたりします。
反対に需要が供給よりも少なければ、たとえどんなにいいものであっても売れなかったり値引きしないと売れなかったりします。
これは人の脳がモノの本質的な価値を認識できないことに起因します。
脳はモノの価値を絶対的に見積もることができません。
その代わりに相対的に認識しています。
つまり何かと比較することで価値を認識しているのです。
欲しい人がたくさんいるということはいいものに違いない。
欲しい人があまりいないということはそんなにいいものではないのだろうか、、、
結局、他人の判断に影響を受けやすいということですね。
何かが手に入りにくいほどその価値は上昇そい、それだけ人は欲しがるようになるということでもあります。
一度手に入ったはずの権利を失ったことで、それを取り戻したいという需要が発生しもともとは無料だったものにお金を払って手に入れる。
とてもセールスの本質をついた話だと思ったので紹介しました。
営業が下手な会社や社長はこれと反対のことをしていることがよくあります。
もしそれに気づいたらセールスの本質の話、需要と供給の話を教えてあげてください。