from 福元友則
先日次世代型税理士事務所のためのNo.1ブランド構築戦略講座がスタートしました。
参加者の反応や講師のやる気をみるとかなり講座になりそうです。
すでにNo.1ブランドを創るためにあれこれやりはじめ盛り上がってました。
さてNo.1ブランドを創るというと業界No.1のようなイメージをもたれる人がいます。
必ずしもそうとは限りません。
ここでいうNo.1とはカテゴリーオブワンのこと。
No.1ブランド構築ができるかどうかは、No.1になれるかどうかではなく、自分がNo.1になれるカテゴリーを創りだすことができるかどうかです。
自社の課題は、他社より商品やサービスが優れているとお客さんにわかってもらうことだと思っている人が多いです。
しかしこの考え方は間違っています。
もし先生のマーケットシェアが小さく、もっとシェアの大きい事務所と勝負しなければいけないとしたら、たぶんマーケティング戦略はスタートから間違うことになるからです。
マーケティングの基本的な課題は、自分が1番手になれるかどうかです。
他より優れていることより、1番手であることが大切です。
他よりよいサービスより、他にないサービスのほうがいいです。
他にもあるサービスでも、どこより早くそのサービスがあることをお知らせするほうがいいです。
最初にお客さんの頭の中に入った商品がそのお客さんにとってのNo.1になります。
そして次からは最初の商品と比べられ、他より優れている勝負をしなければいけません。(ちなみにお客さんはプロしかわからないような些細な違いを理解できません。)
この手の話ではよく日本一高い山は富士山という例があがります。
大西洋を最初に横断したのはリンドバーグ。
では2番目に横断したのは誰でしょう?
答えはヒンクラー。
ヒンクラーは腕がよくリンドバーグより早く少ない燃料で横断したそうです。
でもリンドバーグは知っていてもヒンクラーを知っている人は少ないでしょう。
よりよい飛行士だったのはヒンクラーなのにです。
これが1番手と2番手以降の違いなのです。
2番手以降は単純に知ってもらうのが大変。
覚えてもらうのはもっと大変なのです。
アメリカで最初にできた大学を知っていますか?
ここは意見が分かれることでしょう。
ではアメリカで最も有名な大学はどこでしょう?
ほとんどの先生がハーバード大学を知っているでしょう。
最初にできた大学がまさにハーバード大学だからです。
(ちなみに2番目にできたのは、ウイリアム・アンド・メリー大学だそうです。)
No.1になるのは1番手になるのは1番乗りをすることが重要なのです。
ですから既存のカテゴリーではなく、新しいカテゴリーを創ってそこで勝負するべきなのです。
顧問先の社長にアドバイスする際の参考にしてください。
また先生の事務所をカテゴリーオブワンについて考えてみてください。