From:福元友則
業績アップできる社長とできない社長。
この差はなんだと思いますか?
世の中のほとんどの社長は業績アップできずに困っています。
ところが毎年どんどん業績アップしていく社長もなかにはいらっしゃいます。
業種が関係するのかというとそうでもありません。
同じ業種、例えば飲食店でも業績アップしているところもあれば右肩下がりのところもあります。
飲食店の場合は、業態がずいぶん違ったりするので、比較するのもどうかと思うかもしれません。
また飲食店の場合、店舗数が増えて業績アップしているように見えて、内情はそうではないケースもたくさんあります。
PLだけ見てると売上も伸びているし、順調そうに思えても、店舗数が増えて売上利益が増えているだけで、各店舗自体は地盤沈下していっているなんてことも珍しくありません。
また昨今の人手不足や働き方改革などで、人手が多くいるタイプのビジネスを展開していくのは、けっこうなリスクになってきています。
利益がでているのにスタッフが辞めたことで運営ができなくなって、店舗を閉鎖せざるを得ないなんて話もあります。
税理士であっても同様です。
伸びているところは伸びていますが、大半は伸び悩んでいます。
ほとんどの場合、やっている業界が伸びているかどうかに左右されています。
つまり伸びている業界であれば、業績もよくなり、沈んでいく業界であれば、その動向に追随して業績ダウンしていきます。
そして最後までこの動向についていってしまう人がけっこういらっしゃるようです。
ところが業績アップしていくところは、業界の動向に左右されていません。
それはなぜかというと、経営者のセルフイメージが違うからです。
自分は税理士であるというセルフイメージに縛られている職人タイプか、それとも自分は起業家であり税理士であるというセルフイメージを持っているかでは大きく違います。
僕が今まで見てきた中で業績アップしていく人は圧倒的に起業家タイプの人が多いです。
職人タイプの人が商品やサービスにこだわる傾向が強いのに対して、起業家タイプの人はお客さんにこだわります。
職人タイプの人は商品やサービスをよくしようとする傾向が強いのに対して、起業家タイプの人はお客さんの人生をよくしようとする傾向が強いです。
職人タイプの場合、業績アップのためには無理にでも営業していかないと業績はあがっていきません。
ですが、本来このタイプはあまり営業が得意ではなく、商品のよさから商品を買ってもらいたいと思っている人がほとんどなので結果業績が低迷していくのです。
それに対して、起業家タイプの人はお客さんが欲しがるものとか、必要になるものをどんどん用意していきます。
商品を探したり、作ったりするのは大変ですが、その結果として業績アップを繰り返していきます。
同じ苦労をするのなら、お客さんに喜んでもらって、さらに業績アップできるほうがいいのではないかと思っています。
特に専門職の場合、起業するときが専門家なので職人タイプのジレンマに陥りやすいです。
もし業績アップをしたいなら、一度自分のセルフイメージを見直してみてはいかがでしょうか?
ー福元友則