from 福元友則
世の中には、自分をアップデートできる人とアップデートできない人がいます。
年商が10億円未満の会社は社長がすべてです。
社長(経営陣)が成長していると会社は成長し続け、社長の成長がとまると会社も成長がとまりますし、そこから衰退しはじめてしまいます。(成長するために必要な踊り場に入って成長が一時的に止まっていることもあります。)
中小企業の場合、業種にもよりますが年商3億円ぐらいの頃が一番経営的に楽になるようです。
資金繰りの問題も人の問題も一番起きづらいのが3億円のころ。
安定期と呼べるかもしれません。
税理士事務所だとこれは1億円ぐらいの事務所によく見られます。
先生は業績アップしたいといっているが、やっていることや今後やろうとすることは以前とそんなに変わりない。
今までと同じことをして会社だけ成長させたいというような感じです。
また自分はいいから社員に成長してもらって会社を成長させてもらいたいというのもよく見られます。
ですが、これは幻想にすぎません。
社員を成長させなければいけないのは、自分が成長することによってついてこれなくなるのを防ぐためでしかないのです。
会社を成長させるには、まず自分が成長し続けるしかないのです。
では、成長するには、成長し続けるにはどうすればいいのでしょうか?
ここでは成長するための3つのポイントを紹介します。
1つ目は新しいことに挑戦することです。
収穫逓減の法則があります。
これは同じ時間を投入すれば同じ効果があるとは限らない。
精通している分野の学習をどれだけしてもたいした収穫がないのに対して、新しい分野を勉強すればそこから得られるものは大きくなることを説明している法則です。
今までと同じことを繰り返すことに成長できる要素は少なく、新しいことに挑戦するとそこから得られるものは大きくなります。
2つ目は、そのためにも失敗の意味づけを変えることです。
何かがうまくいかない時、それをすぐに失敗と捉える人がいます。
ですが、反対に成功に近づいたと捉える人もいます。
この違いは、たいてゴールを設定しているかしていないかの違いにあります。
目標(ゴール)があってそこに近づいたかどうかが重要なのであって即座に売上をあげたり利益をあげることばかりが大事なのではありません。
成功は、早くたくさん失敗した人がたどり着けるところです。
失敗しなかった人がたどりつけるのではありません。
3つ目は、身に着けたかったり成長させたいスキルを中心に考えることです。
2つ目のポイントで失敗のラベリングについて解説しました。
3つ目のポイントでは、なぜ早々に失敗と捉えてしまう人がいるのかの説明にもつながります。
すぐに失敗と捉えてしまう人は結果を中心に考える傾向があります。
セミナーをやった→人が集まった、集まらなかった
セミナーをやった→新規契約がとれた、とれなかった
などです。
ところが成長する人はこういう考え方をしません。
人前で話すスキルを身に着けたい→セミナーをやる
集客のスキルをみにつけたい→セミナーをやる
という思考です。
ですので、セミナーをやることによって人前で話す力(パブリックスピーキングといいます)が伸びていくことが成長であり、このスキルが成長していくことが会社の成長につながっているのです。
(これは先ほどの例だと集客でも同様です。)
ですので、どのスキルを伸ばすかを選ぶことが大事なのであってそれによって起きる途中での結果にはたいして意味がないと理解する必要があります。
長くなってしまったのでこのへんで。
来年の計画をたてる参考にしてください!