from 福元友則
早いもので今日から6月です。
税理士事務所はやっと長い繁忙期を抜けホッとしているところではないでしょうか?
ただ今年は例年と全く違います。
自粛は解除されたとはいえ、以前のようにビジネスをできていない人がたくさんいます。
中小企業の資金繰り状況からすると最初の危機は6月末なのではないか?とも言われています。
顧問先支援、地域支援ということでいえばむしろ自粛が明けたこれからが本番といえるかもしれません。
本当の意味で今年は税理士事務所の経営支援元年になるのではないか?
そう思っています。
さて先生はどういうコンサルティングをやりたいですか?
社長からどういう専門家としてみられたいですか?
コンサルタントの3大不満の1つは契約が続かないだと言われています。
事実、色んなコンサルタントの話を聞いてみると僕の予想外の状況にいる人がたくさんいます。
彼らのほとんどは契約が3ヶ月から長くても6ヶ月しか続かないそうです。
つまりスポット契約というかお試しを申し込んでもらってお試し期間終了から本契約に移行できないという悩みをもっている人がほとんどです。
これはコンサルタントだけに起こることではなく、税理士や士業などの専門家であっても同様です。
(やっている仕事によってお試しに該当する期間が違うのでそれが1ヶ月だったり1年だったりしますが、お客さんがお試しで終わりにするという意味で同様ということです)
で、この問題がなぜ起きるのかというと、、、
いくつも原因があるのですが、1つには専門家としてのあり方があります。
この専門家としてのあり方というのは、お客さんから見て自分が業者に見えているかビジネスパートナーに見えているかの違いがあります。
基本的には業者としてみられていると、最初に契約期間が満了すると契約終了になります。
業者の場合、お客さんからは外注先のように思われているからです。
ですので、頼んだ業務が終了すれば継続する必要性を感じないのです。
反対にビジネスパートナーとみられていると契約が長く続きます。
ビジネスパートナーというと、目標を共有し、協力しながら目標達成していく人のことをイメージします。
同じ仕事をしていても業者とビジネスパートナーではお客さんからの見え方がまったく異なります。
税理士事務所の場合、顧問先からビジネスパートナーとしてみられるようにしてください。
そのためには、お客さんのことをより理解しようとすることが重要ですし、もちろん成長し続けることも欠かせません。
もちろんお客さんのビジネスに変化を起こし続けることはいうまでもありません。
売れるコンサルとか、売れるサービスとかついついそっちに意識が向きがちになってしまいますが、大切なことはお客さんのために力になりたいと思うこと。
そのために努力することです。
意識を向ける方向を間違えるとたちまち業者とみられてしまうので注意してください。