from 福元友則
「楽な群れに加わってはいけない。
成長などできないからだ。
パフォーマンスへの期待と欲求が高いところへ行きなさい。」
ージム・ローン
コンサルタントをやっているといつも不思議におもうことがあります。
とても優秀な人なのになかなか成功できない人がいれば、そんなに優秀でなくても成功する人もいるからです。
お世辞にも性格がいいとはいえない人が成功する一方、とても性格がいいのになかなか成功できない人もいます。
何年かたつと評価が逆転してしまう人もいます。
(いい意味でも、悪い意味でも)
これは成長に対する意欲の違いが大きいです。
成功する人に共通することの1つに成長に意欲的だということがあります。
ところで成長とは、自分で成長したいと思っていたり、願っていたりすればできるものかというとそうではありません。
意思の力はとても弱いからです。
例えば、禁煙。
禁煙した人のほとんどは挫折しているそうです。
で禁煙の動機で1番多いのが、タバコの値上げだそうです。
タバコをやめると使えるお金が増えるのにメリットを感じて禁煙をはじめるそうですが、こういう人の大半が失敗しているとのこと。
そのうち4人に1人が3日目にまた吸ってしまうそうです。
その理由も、イライラしていたとか、もらいタバコだそうです。
この話からもわかりますが、自分がどれだけ意欲的でもその時の感情は長続きしません。
感情は常に変わるからで、しかも同じ出来事があっても同じ感情になるとは限らず再現性もありません。
ですので、よく自己啓発であるようなやる気を出すというのはほとんど効果がありません。
では、どうすればいいかというと環境を整えることです。
禁煙の例でいけば、タバコを吸う人がまわりにいると失敗する確率は高くなります。
また身近にタバコを売っているところがあると失敗する確率が高くなってしまいます。
人の人生はその人が強く抱いている価値観や信念を反映したものではありません。
人の人生とは、その人を取り巻く環境の産物なのだそうです。
つまりどこにいるかや、誰といるかが人生を大きく左右するということです。
もし自分がいつも同じ人とばかり会っているとしたらそれを変えてみるのもいいかもしれません。
業績の良い社長ほど他業種の人と交流があり、業績がよくない社長は同業者との付き合いが多いそうです。
また業績の良い社長ほど新しい仕事にチャレンジして、業績がよくない社長ほど同じ仕事ばかりしているそうです。
ということで繁忙期を過ぎたタイミングで新しいことにチャレンジしたり、いつもと違う環境に身をおくことを考えたりしてみてはどうでしょうか?!
また顧問先の社長にもぜひアドバイスしてあげてください!