From:高名一成
先日、日経のある記事を見ました。
それはマクドナルドの社長のインタビュー記事で、コロナで経営がどう変わったか、今後はどうしていくか、とかそんな内容でした。
コロナで飲食業界が大打撃を受けている中、マクドナルドは2020年上半期は営業利益が増加したそうです。
客数は減少していのにも関わらず、宅配、デリバリーの利用が増えたことと、客単価が上昇したためとのこと。
今までにない未曾有の状況のなかでもこういった結果になるのは、さすが外食No.1企業だなと思いました。
そんな結果を出せた中で一番重要視したことはお客さんの声を聞いて、お客さんの求めることに出来るだけ応えようとしたことだと言っていました。
僕たちは仕事がら、新事業の相談を受けることがあります。
ちょっとそれはどうなのかな、、、と思う内容もあったり、それいいんじゃない!と思う内容もあったり様々です。
新規事業に限った話ではありませんが、うまくいくかどうかは、結局のところやってみないと分かりません。
これは行ける!と思ったものがこけたり、これイマイチだなと思ったものがヒットするということもあります。
だから、最終的にはリスクヘッジをしながらやるしかありませんが、絶対に外してはいけないことがあります。
それは、お客さんが求めているかどうかです。
お客さんが求めていればそれは確実にヒットします。
反対に求めていなければ当然ヒットすることはありません。
これは当たり前のことなんですが、以外とこのお客さんの視点が抜けてしまいます。
これはお客さんが求めているだろう、、、お客さんの役に立つであろう、、、という自分たちの予測だけでやってしまうんですよね。
それが、精緻なリサーチ結果の末に導き出された結論であればやる価値はありますが、ほとんどの場合そうではありません。
まずは、今の既存客を見ましょう。
既存客の話を聞いて問題を見つけましょう。
その問題解決をするための商品を作るのがヒットの一番の近道であり、最もリスクが少ない選択肢です。
例えば、僕たちの商品やセミナーに参加する人の中にMAS監査に取り組んでいる税理士の先生がいます。
MAS監査をしていると、お客さんの売上の問題にぶち当たるので、マーケティングやセールスを学び、MAS監査先の売上アップもサポートしていきたいと考えてのことです。
これは大正解です。
MAS監査の時にその問題に直面し、お客さんも求めていることが分かるので、売上アップのサポートをやった人のほとんどはうまくいっています。
コロナ時代は今後、いろんな業種がビジネスモデルを変えていかなければいけません。
あなたの顧問先で新事業を考えるところがあるでしょう。
巡回監査の時に相談をされることもあるでしょう。
その時に、今のお客さんを無視していないか?お客さんが求めているか?を確認してあげてください。
そこが間違っていなければ、ヒットする可能性は十分あります。
あとはヒットさせるためにマーケティングやセールスを磨いていくだけです。
いつの時代もヒットするものはお客さんを中心に考えられています。
顧問先の相談に乗る時はこの考え方を教えてあげてください。
そして、税理士事務所として顧問先が何を求めているか?何に困っているか?考えてみてください。
ー高名一成