from 福元友則
色んな会社を見ていると社長として能力が高いのに利益があまり出ていない会社もあれば、社長としてそんなに能力があるようにみえないのに利益がでている会社もあります。
利益を出しやすい業界と利益を出しにくい業界があるからです。
では、どういう業界が利益を出しやすく、どういう業界が利益を出しにくい業界なのでしょうか?
利益の源泉は、業界の競争構造にあります。
業界の競争構造とは、まずそもそもが儲けやすい業界を選ぶか儲けにくい業界を選ぶのかということです。
例えば、プロスポーツで野球とサッカーだとどちらを選ぶのがいいでしょうか?
どちらもプロになるには練習量だけでは無理で、特別な才能が必要です。
プロになるのは同じように難しいのですが、収入や年収には大きな違いがあります。
単純に考えると野球。
野球は毎日ゲームがありますが、サッカーは多くても週2ゲームぐらいです。
すると興行収入に差がでるためプロになった場合の稼ぎやすさに差がでてしまいます。
では、ビジネスの場合、どうやって儲けやすさを見ればいいのでしょうか?
アメリカにGEという会社があります。
あのエジソンが始め「選択と集中」で有名なジャックウェルチなど優秀な社長を輩出している会社です。
GEは必ず参入するべき業界について判断する材料にしていることがあるそうです。
それは、参入障壁の高さ。
参入障壁が高い業界に参入しているようです。
参入障壁が高ければ、業者数は少なくなります。
(そんなに増えもしません。)
業者数が少ないということは、競争が緩いということ。
つまり価格決定権を持てるため非常に儲けやすくなるのです。
どうやってライバルと戦って勝つかということを考えると、もう儲けるのが難しくなっているともいえます。
それよりもライバルとの競争がないのはどこかを見つけましょう。
どうやって戦うかよりもどこで戦うかのほうが重要です。
競争がないライバルとは違う独自のポジションを築きましょう。
独自のポジションを見つける時によくやってしまう間違いがあります。
それはライバルと同じことを(お客さんから見て)ライバルよりうまくできるとやってしまうこと。
これはお客さんにはわかりづらく独自のポジションとして認識されません。
この間違いに注意しながら独自のポジションを見つけていきましょう。
(見つけるよりも創り出すほうが早いことも多いです。)
顧問先の社長にアドバイスする際の参考にしてください。
そして先生の事務所の経営にも取り入れていきましょう。