経営戦略

目標達成のコツは変化を細かくすること

From:福元友則

 

これはとある研究者が行った実験の結果を発表したものです。

 

目標達成をするには、変化を細かくすることがいかに重要かを示すものです。

 

この研究者はホテルのメイドの卯運動習慣に関する研究を行いました。

 

ホテルのメイドさんは清掃作業だけでものすごい運動量になるらしいのですが、彼女たちは仕事を運動と思っていないそうです。

 

なかには普段全く運動をしていないと思い込んでいる人までいるとか。

 

そこで研究者は、彼女たちを2つのグループに分けて、相当な運動しているという事実を伝えることにしたそうです。

 

ただし、伝え方に違いをもうけました。

 

1つのグループには運動のメリットとともにすでにそれだけの運動を普段の業務で行なっているという事実もそえて伝えました。

 

2つ目のグループには運動のメリットのみ伝えました。

 

運動のメリットを伝えたのは同じ、違いはそれだけの運動をすでに行なっていると伝えられたグループと、伝えられなかったグループがあることです。

 

1ヶ月後、彼女たちの体重を測定してみたところ驚くべき事実が発覚しました。

 

片方のグループは平均1キロほどやせていたのに対して、もう一方は全くやせていなかったのです。

 

では、どちらのグループがやせていたのでしょうか?

 

答えはもちろん、自分たちが仕事中に十分な運動をしていると伝えられていたグループです。

 

では、一体なぜ彼女たちはやせることができたのでしょうか?

 

人は自分の今の状態を維持するようにできています。

 

例えば心拍数が常時上がったり下がったりするのは体に大きな負担になるので、できるだけ常に一定になるようにできているということです。

 

何かを始めることが重要だとわかっていてもなかなか始めれないのはこの機能のためです。

 

誰が言っていたか忘れましたが、人は人生の1/5をもうすこししたら始めようとだらだら過ごしていると言ってました。

 

ですので、人はこれからスタートを切るのは苦手ですが、既にスタートを切っていると気づいたらそれを続けるのはかんたんなのです。

 

やせていたグループにおきていたのもこれと同じこと。

 

研究者たちはこれをプラシーボ効果によるものだと結論づけました。

 

プラシーボ効果とは、薬学の実験などで言われる効果のことで、患者にニセの薬を本物の薬として与えた場合、本物の薬を投与したのと同じような効果がでることをいいます。

 

もっと身近な例と、子供が怪我をした時に「痛いの痛いのとんでけ」と言うと泣きやむような効果のことを言います。

 

要は思い込みが実際に体に作用するということです。

 

やせたグループの彼女たちはおそらく普段の業務が運動でしかも十分すぎるほどの運動量だと認識したことによって、一つずつの動作を意識したり力をこめたりするようになったのでしょう。

 

もしかしたらエレベータではなく階段を使うようになったのかもしれません。

 

これらのことはほんの少し意識を変えただけのことなのです。

 

目標達成するためにも同じことがいえます。

 

新しくはじめることばかりではなかなかスタートできません。

 

特にチームでやる場合、やる気がある人もそうでない人も混在しているのでより顕著です。

 

そうしたケースにこの研究結果を応用するには、これからだけに焦点を当てるのではなく、今までを振り返って、その中ですでにスタートを切っている要素や、すでに達成していることを見つけて伝えてあげることです。

 

変化を細かくすることで、すでにスタートを切っていると伝えてあげましょう。

 

必ず行動にもそして結果にもいい変化が見られるようになります!

 

ー福元友則

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