From:福元友則
コンサルをしていると、お客さんに営業の活動報告書を作成してもらうため、今までたくさん見てきました。
活動報告書ってけっこう書くの面倒くさいんですよね。
自分の1ヶ月の活動を思い出して、それを報告できる形式にまとめなければいけないからです。結構時間もかかると思います。
でもこれを続けると、どんどん伸びていく人がでてくるんですよね。
なぜかというと、自分の活動を一定期間で定期的に振り返っている人はほとんどいないからです。
つまり仕事はやりっぱなしの人が多いということです。
割と時間をかけて丁寧に活動報告をまとめる人は、その作業を通して自分の頭の中が整理できて、さらに思考力も鍛えられます。
普通、どんな仕事にもプロジェクトにも事業にも問題はたくさんあります。
これはうまくいっているかそうではないかは関係ありません。
毎回、目の前にある自分が気がついた問題に中途半端にとりかかり、それをやり終える前に次の問題、次の課題、次のチャンスにとりかかっていたら、その仕事やプロジェクトはどうなるでしょうか?
またその担当者や幹部は成長するでしょうか?
全く何も進みませんし、成長もしません。
考える力(思考力)も鍛えられません。
人が運がよかった悪かったで片付けてしまうようなことも、それに対して理由を考えたり、意味づけをしたりできなければ、次に別の状況でその経験を活かすことはできません。
うまくいったことを「再現」する能力こそ幹部の人たちに身につけてもらいたい能力です。
なので報告書を見る時には、その人が自分のプロジェクトをどう見ていて、問題をどう捉えていて、今後どうしようと考えているのかを見ます。
報告書を書くほうは、ただ単に活動を報告しているだけ、成果を報告してるだけだと思っているかもしれませんが、そういったことが報告書に反映されていってしまいます。
きちんとした報告書を提出していくと、問題をきちんと俯瞰できるようになっていったり、思考力が磨けていったりする効果があります。(もちろんそれには報告書に対してきちんとフィードバックし続けることが重要ですが)
なので一定期間経過すると、報告書のレベルの違いがそのままプロジェクトの成果の違いになって現れてくるようになります。
報告書を作成することが、そのままプロジェクトの成長や事業の成長になるのです。
こうして各プロジェクトのリーダーの考える力が底上げされていくと、会社は思考力の高い経営のプロフェッショナルな集団に変わります。
幹部を育成する際には、ぜひ活動報告書を提出させ、それに対してフィードバックをする習慣を作ってみてください!
ー福元友則
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