From:福元友則
同じ企業に40年間勤め、退職して年金をもらうという安定した昭和ー平成の働き方は既に過去のものになろうとしています。
今や大企業ですら、副業をOKにする時代。
今、転職市場には銀行員がわんさかいるらしいです。
僕が大学生の頃は、就職氷河期と言われていましたが、銀行を第1志望にする人も多くまさに勝ち組の象徴でした。
そんな彼らが今、転職市場にあふれかえっているというのです。
また今は従業員の勤続年数にも異変が起き始めています。
僕の頃には、石の上にも3年じゃないですが、前職で3年は続けていないと飽きっぽいとか我慢ができないと思われて、転職に不利になるといわれていました。
ところが今は、やめたいと思ったらできるだけ早くやめて第2新卒などで転職するほうがいいという考え方もあるそうです。(諸説ありますので、いろんな人がいる中での1意見として捉えてください。)
また勤続していたとしても、以前と変わらず同じ職務内容を続けれる人はごく一握りになっていっています。
こういった状況からわかることは、変わらないことは変わることよりもリスクがどんどん大きくなるということです。
これは企業の規模の大小や業種は問いません。
今は特にどんな会社も企業も変化の波にさらされている時代の転換期なのです。
アパレルは三越伊勢丹よりもZOZOのほうが時価価値総額が大きくなる時代です。
倒産と無縁のように思われた企業が、将来会社がなくなってしまうことを心配しなければいけない時代なのです。
もはや安泰という言葉はビジネスの世界において存在しません。
以前と同じことを繰り返して、ビジネスが成長することを期待するほうがおかしいのです。
その変わり、新しいことがうまくいく可能性は以前よりもずっと広がっていっています。
こういった変化の波を肌で感じている人が多くなってきた。
セミナーや講座などを通じてお会いする先生のお話を伺っているとそう思います。
みなさん、危機と同時にチャンスでもあると感じ積極的に情報収集やチャレンジをしているように感じます。
税理士業界でも、その顧問先でも、そうした新規プロジェクトへの取り組み方も以前と比べて変化しているように感じます。
最近は、プロジェクトごとに人が集まり、プロジェクトが終わると解散していくスタイルに徐々に変化していっています。
自社に必要な人材がいない場合でも積極的にプロジェクトを進め、そのための人材を外部に幅広く求めるスタイルが増えていっているのです。
外部が求める専門家であれば、以前よりも多様な仕事の機会に恵まれる時代がきているとも受け取れます。
コンサルタントもアドバイスをするだけの仕事から、パートナーになり一緒にプロジェクトを進めるやり方の人が増えてきています。
変化が激しくなる時代ですが、幅広く求められるスキルを持つ人材が人気なのは普遍です。
なので「すでに自分にある」強み、興味、経験を活かして、これからどんな新しいことに取り組んでいくのか考えてみてください。
今までやってきたことを活かして、今までにうまくいったことから、新しいことに方向転換できる何かにチャンスを見出してください。
ここに税理士事務所の未来の姿があると思っています。
ー福元友則