From:福元友則
ここ数年に間で税理士業界は先生業ではなくて、サービス業だというメッセージを強く打ち出す先生や事務所が増えたように感じます。
なので今日は、コンサルタントからみたサービス業の特徴やメリット、デメリットについて説明します。
まずはサービス業とは、自らが働くことでお客さんにサービスを提供する仕事のことをいいます。
ですのでサービス業には、肉体労働の採掘業から、技術者、事務管理、様々な専門職などすべての仕事が含まれることになります。
医者や弁護士、税理士などの資格にもとづくサービスを提供する士業もここに含まれることになります。
サービス業とうのは、、、
まずは、どのくらい稼げるかは、提供するサービスの種類にかかっています。業界のトップにいくには当然本人の能力が関係してきますが、各業界の平均的な収入というのは、本人の能力よりもどんなサービスを提供しているかによるということです。
しかし、結局のところ働いた時間に応じた収入を得る仕事であることにかわりはありません。
次に、サービス業で収入を増やすには、方法は2つしかありません。
時間あたりの料金をあげるか、もっとたくさん働くかです。
今より5%収入を増やしたいのであれば問題はありません。今より10%収入を増やしたのでもたぶん問題はありません。
今毎日9時から20時まで働いているのなら21時まで働けばいいのです。
でもそこまでです。
働く時間を増やすことで収入を増やすのは、すぐに限界がきてしまいます。
そこでサービス業の人が考えるのが、他に働く人を増やせばいいという発想です。
これは、その業界でサービスが不足しているとお客さんが感じている間はとても有効なやり方です。
契約が増え、売上も増え、スタッフの給料もどんどん増やしていけるためです。
しかし、ひとたび飽和してしまうと全く逆のことがおこります。
契約は増えず(むしろ減る場合も)、売上も横ばいなし右肩さがりに、しかしスタッフの給与は下げれず、それどころか上昇圧力がかかり続けます。
またサービス業の1番の問題点は、参入障壁が非常に低い点です。
参入障壁が低いため、業界が成長するにつれ、競合が増える勢いもましていきます。
その結果、業界が伸びれば伸びるほど、競争の原理が働き、価格が押し下げられ、利益を出すことが困難になってしまうのです。
これは、サービス業でもっともうまくやる人が、平均よりも安い価格で契約をとっていく営業スタイルを必ずとるようになることと深く結びついています。
サービス業というと、ざっとこんな感じになります。
ですから、いかによそよりも安く契約をとり続ける仕組みをつくるか、それとも単価を上げ続ける仕組みをつくるかの2つに1つが成長戦略としてとれる2つに1つのやり方になります。
ぜひ今後の方針の参考にしてください。
ー福元友則