from 福元友則
ビジネスインサーダーを見ていて面白い記事を見つけました。
2019年に億万長者グループから脱落した人の数は2010年の10倍になっているとのこと。
資産家になることはますます難しくなっていますが、資産家であり続けることはさらに難しくなっているようです。
この資産家から脱落した人たちには共通するパターンがあるとのこと。
それは、資産をすべて1つの事業に投資していたこと。
その事業が苦戦したことにより、資産を大きく減らしてしまっている人が増えているようです。
これは投資の世界で有名なバスケット理論です。
「卵を1つのバスケットに入れるな」というあれです。
卵を1つのバスケットに入れていると、何かあった時にすべて割れてしまうから他のバスケットに分けて入れなければいけないという投資のリスク管理のと時に言われる有名な格言です。
これと同じような話をコロナ以降、本当によく聞くようになりました。
事業を1つのことに集中させすぎていたため、1つダメになったらみんなダメになって立て直しどころか、立て直しの時間を稼ぐことも難しいという話です。
例えば、飲食店は駅前にお店を構えるのがよしとされていました。
郊外店は、予算が足りなかったり、もう出店するところがない場合に出店するところのように扱われていました。
集客の面からいくとこれがもっとも効率がよかったのです。
ですが、コロナで人が集まっているところがダメとなると一気に反転してしまいます。
1つダメになったら全部ダメになってしまうのです。
その結果、立て直し不能になってしまうという、、、
ところが郊外店も出していたところは違います。
車移動が主になり、郊外店に人が集まるようになったのです。
今まで不採算だった店が、1番店になったのです。
効率を重視しすぎて、投資を偏らせすぎるのは危険なのです。
もし今の事業がダメになるとしたらどんな時か?
これを考えて利益がとれなくても、リスクを軽減できる、社会情勢が変わった時に対応できることをやっておかなければいけないということです。
すべての事業家は、新たな事業を考案し、利益を新たな事業に投資し続けなければいけないということですね。
儲かっている顧問先にも経営指導をできるチャンスは十分にあるということです。
それが税理士事務所の新規にもつなげれるとなおいいですね。