from 福元友則
最近、本当によく生産性というキーワードを見るようになりました。
以前は製造業などでよく使われていましたが、最近は知識労働者にも及ぶようになってきています。
確かに、現代ではいかに効率よく働くかはとても重要なテーマです。
1人の人が同じ時間働いて、そのアウトプットが違うのであれば業績に直結してくるからです。
ですが、経営者も生産性や効率を追い求めるのは違うこともあるかもしれません。
経営の仕事は効率よりも効果が必要なことが大半だからです。
ですので、もし経営の仕事が中心の経営者であれば今回の話をぜひ参考にしてください。
もし現場と経営と両方の役割があるという先生は経営の部分で参考にしてください。
今回紹介するには、世界一の投資家ウォーレン・バフェット氏の働き方です。
中小企業の社長はいってもれば投資家でもあります。
自分の事務所や会社を大きくしたり、よりよくするためには投資が必要になってきます。
そういった投資家としてどんな働き方がふさわしいのかについて参考にしてください。
ウォーレン・バフェット氏は、「行動と生産性」を重視するかわりに、「学習と洞察、質」を重視しているそうです。
これは「学習者のライフスタイル」と呼ばれています。
知識経済においては、キャリアのなかであなたが行える最前の長期投資は、学ぶこと思考することです。
学習と思考は。わたしたちの決断の決め手になります。
そしてその決断が、結果を決定づけます。
投資家や専門家、経営者にこうした考え方はあてはまります。
こうした仕事で成功するには、思考や分析の時間がかかせません。
学習者のライフスタイルは、ほかの人と協力したり何かを生産したりするよりも、洞察することを主としている人に適しています。
マネージャーのスケジュールは。おもに他社との協力を重視するものになるでしょうし、製造者のスケジュールは主に生産を重視するものになるでしょう。
学習者のライフスタイルは学習や洞察、思考を重視するものでなければいけません。
このライフスタイルにするには、思考するための時間をとらねければいけません。
それも自由に思考できる時間です。
周囲の邪魔が入らないようにしなければいけません。
こうする理由は、仕事を完了させていくのが仕事ではなく、自分の事業の投資家として自分の事業について洞察し思考することが役割だからです。
こうした時間をスケジュールしていない先生や社長が大半です。
まずはこうした洞察や思考の時間をあらかじめブロックしましょう。
できれば1日単位でブロックしましょう。
この日や職場から離れ、ホテルなどで1日集中して思考をめぐらせるようにしてみてください。
僕は1日合宿と呼んでます。
最初はもったいない時間の使い方に感じるかもしれません。
ですが、経営計画をたてたり、振り返りをしたり、自分のビジョンを思い描いたり、それと会社の計画を整合させたりする贅沢な時間を過ごすことが事業に大きく貢献するようになっていきますので、ぜひ試してみてください。