From:高名一成
先週末、アパレルブランドのユニクロがものすごいことになっていたのを知っていますか?
名古屋のユニクロなんかは、すし詰め状態だったようです。
マネキンは折られ、ガラスは割れ、事故も起こるくらいの人が殺到しました。
その他にも新宿のビックロには300人以上の大行列ができたそうですし、銀座でも行列だったようです。
一体、ユニクロに何があったのかというと、ユニクロはつい先日ドイツのアパレルブランド、ジルサンダーとのコラボ商品を作りました。
ジルサンダーはファッション好きな人であれば知っていると思いますが、アウターなら50万円は平気でするようなハイブランドです。
そんなハイブランドとのコラボ商品のリリースをきっかけにこんな状況になってしまったようです。
特に名古屋の様子はやばい、、、。
ネットで映像を見ましたが日本とは思えないような光景でした。
このようにユニクロは大盛況な状況で、中には1人で10万円近くの買い物をした人もいるそうです。
ユニクロといえば、ファストファッションにカテゴリーされるブランドです。(ファストファッションではないと言う人もいますが、、、)
ファストカテゴリーなので価格は安く、10,000円もあれば全身のコーディネートができます。
そのくらいの価格帯のお店で10万円を超える買い物をする人がいるわけですから、かなりの客単価アップです。
どういったお客さんが買っていたかは知りませんが、いつもより奮発して買い物をしたお客さんもいるはずですし、いつもはユニクロで買い物をしない人もこの機会に買い物をしたはずです。
この事例から分かってもらいたいのは、自分の会社の客単価は今ある商品から決まるということです。
コンサルの時に客単価を増やそう、高い商品を売ろうということを伝えると「ウチのお客さんにはそんな高い商品は売れない」と言われることがあります。
しかし、現実的にはそんなことはありません。
自分のところに高い商品が無いから、高い買い物をしていないだけであり、他では高いものを買っています。
そのことを鑑みて、今の客単価の何倍もの価格の商品を作ってみたら売れたというケースは今までにたくさんあります。
実際、今回ユニクロで高額な買い物をしたという人はかなりいるようです。
そして、マーケティング上、価格の高い商品を持つことは売上を伸ばしていく上でとても重要。
売上が増えない、あるいは鈍化している会社の要因の1つは価格の高い商品が無いことだからです。
高い商品は売上と利益を一気に伸ばしてくれるし、業績回復の大きな手助けとなるものです。
ですから、今の客単価の何倍もの価格帯の商品を用意してみてください。
喜んで買ってくれるお客さんがきっといるはずです。
ー高名一成