from 福元友則
最近のニュースはコロナ第三波一色になってしまいました。
今はGoToキャンペーンをどうするか?続けるのか中止するのかが焦点になっているようです。
これをどうするのがいいのかで議論されています。
続ける派の人は、経済を回すことを優先するべきでコロナの感染者が増えるより自殺の人が増えるほうがやばいと言っています。
中止派の人は、これ以上感染者が増えると医療崩壊をまねきとめようと思っても止めれなくなるみたいなことを言っています。
賛成派の人の意見も反対派の人の意見もよくわかります。
どちらかが正しくてどちらかが間違っていれば答えはかんたんなのですが、そうではないのがこの問題の難しいところです。
個人的に印象的だったのが、
「アクセルをふかしながらブレーキを踏もうとしている」
という現状の矛盾についてのコメントでした。
ものすごいジレンマの中で決断をせまられているわけですね。
批判はあってもどちらかに決断するしかないのではないでしょうか?
これはビジネスや経営でもよくあることです。
業績がなかなか上がっていかない社長にヒアリングするとたいていこのジレンマを抱えています。
自分でブレーキを踏んでいるのに、アクセスをふかす方法を求めているといったことです。
アクセルをふかすよりまずはブレーキをはずすことのほうが重要なのですが、そのことにきづいていないのでアクセルをふかす方法を求めてしまうのです。
人は何かを決断するとそのマイナス面に意識がいくようになります。
ですから、自分でも気づかないうちに自然とブレーキを踏んでしまってます。
物事にはメリットとデメリットがあります。
お金をもうけるためには、お金を投資しなければいけません。
投資をしなくてもいい状態の人は、もう儲けれているからです。
すると、お金を失う恐怖が出てきます。
これがブレーキの正体です。
他にもはじめてやることに対する大変さに対する感情とか、失敗するかもしれない恐怖とか、その時間を使うことでプライベートがなくなったり、自由時間がなくなったりすることに対する嫌悪感もあります。
もしクライアントが
「時間がない」とか
「お金がない」とか
「自信がない」とか
口に出したらそれはブレーキがかかっていることを示唆しています。
そんなときにアクセスをどれだけふかすようにしても、なかなか前には進んでいきません。
まず最初にやることは、ブレーキをはずさせることだからです。
ブレーキの正体はたいてい変な思い込みです。
例えばマーケティング関連でよくあるのが、高く売るにはいけないことだという思い込みです。
もっと安くしなければいけない、もっと安くしないとお客さんが離れていくと思い込んで泥沼にはまっていく人をよく見ます。
安くすればするほど、利益もキャッシュフローもお客さんの質も悪くなっていきます。
で利益がないことを嘆いたり、資金繰りが苦しいことに困っていたり、お客さんから理不尽なクレームにまいっていたりします。
すると目の前に見える問題(お客さんが口にする問題)を解決するべく奮闘してみても、このクライアントは全然前に進んでいきません。
根本的なところが解決していなければ、姿を変えた問題がまた出てくるだけだからです。
これでは顧問先のために働いている先生やクライアント思いのコンサルタントほどまいってしまいます。
ですので、もし顧問先が上の3つを口に出したときは注意してください。
顧問先との面談などで注意するようにしてみてください。