From:高名一成
先日、中田英寿さんの講演を聞きました。
中田英寿さんと言えば、サッカーの元日本代表でイタリアのセリエAでも活躍した日本サッカー界のパイオニアです。
僕が中学、高校くらいの時には中田さんの活躍を毎日のようにスポーツニュースで見ていました。
僕は当時、空手をやっていてかなり熱中していたので、中田さんの活躍を見て大きな刺激を受けたのをよく覚えています。
中田さんは現在、日本文化を広める活動をしているようで特に日本酒を広める活動を仕事としておこなっています。
サッカー以外のことをやられているので少し意外でしたが、お話しを聞くうちに独特の価値観を持っている方だなと思い納得しました。
講演はインタビュー形式だったのですが、インタビュアーが少し言葉につまるような、するどい切り返しがけっこうあったのが印象的です。
講演の中では最後にQ&Aコーナーがあり、視聴者から、
「新しいアイディアやビジネスはどうやって見つけているんですか?」
とこんな質問がありました。
この質問は僕たちコンサルタントもたびたび聞かれます。
特にコロナで時代が大きく変わる時なんかはよく聞かれる質問です。
中田さんは、これに対して、
「世の中は生活していれば五万と問題点があって、自分が不都合だなと思ったこと、しょうがないと思っていることがある。その問題点を解決すれば、それはビジネスになる」
「ピンチは問題がたくさん起こっているからチャンスだ」
というような回答をしていました。
僕たちもこの質問に対しては、いつも同じような回答をしています。
そして、その時に中小企業はまず既存客の問題を見つけましょう。
世の中の人が困っている問題や儲かりそうなことをビジネスにするのではなく、既存客の問題解決をすることが先決です。
それを解決することで新しいビジネスにできないかを考えるべきです。
そうすることで、今のお客さんに貢献できるし、目の前にあるニーズに応えながらビジネスを作ることができます。
そこで実績や経験を作りながら徐々に広げていく、、、
これが最も少ないリソースで、確実に成功できるプロセスです。
税理士事務所は顧問先との関係性がかなり深いので、問題を見つけることはたやすいはずです。
コロナによって、今まではあまり気にならなかったけど、顕在化してきた問題も出てきています。
その問題を見つけて、それを解決するための商品づくりをしましょう。
それが、きっと顧問先を助けることになり、アフターコロナを生き抜く税理士事務所の主力商品になるはずです。
ぜひ、この年末に考えて来年から行動する準備をしましょう。
ー高名一成