From 福元友則
ほとんどの会社ではミスコミュニケーションが起きています。
特に忙しくなれば忙しくなるほどその傾向は強まっています。
ミスコミュニケーションが起きるとマネジメントが難しくなります。
その結果、様々な問題が起こり業績も悪化してしまいます。
ではミスコミュニケーションとは何か?
文字通りコミュニケーションのミスのこと。
話し手が伝えたいことと聞き手がとらえたことが違ってしまうということです。
例えば、上司がかんたんな仕事だからと部下に仕事をふるケース。
上司はかんたんな仕事ということで引き受ける側の気持ちを和らげようという意図があります。
しかし部下は誰でもできるようなかんたんな仕事を自分にふってくるということは自分があまり評価されていないと受け止めてしまうことがあります。
このような伝える側と受け取る側のミスコミュニケーションはよくあることです。
ですが、よくあることだからと放置しておくとそれが積りに積もって大問題に発展してしまいます。
特にストレスがたまりやすい繁忙期に起きやすいので日頃からケアするようにしましょう。
こうした仕事は経営者である社長の仕事です。
コミュニケーションの基本は質より量。
なんて声をかけるのがいいのか?よりも普段からどれだけ声をかけれているかの方が重要です。
年に1回、1時間の面談をするよりも、月に1回10分の面談をするほうがいいです。
毎週5分の面談をするほうがいいでしょうし、毎日声をかえるだけのほうがよかったりします。
ポイントは相手が何かいいたいことがある時に声をかけれているかですから。
さらに相手が相談できるような関係をつくれているとなおいいです。
コミュニケーションがうまい社長は普段からスタッフによく声をかけて回ってます。
日頃からスタッフの様子をよく観察してもいます。
いつもと様子が違っていればとりあえず声をかけておく。
何かあったら向こうから言ってくるだろうではなく、社長から声をかけるのです。
そして話があるのであれば社長は聞き役に徹する。
頭の中が整理されていることはありませんから、スタッフにはとにかくまずは気持ちを吐き出させる。
もう他にないところまで話てもらってスッキリさせてあげましょう。
優秀な社長ほど途中で解決方法を考え出して、解決しようとしてしまう傾向があります。
これをやってしまってはいけません。
途中で話をさえぎってしまうと相手はまだ話していないことに気がいって社長の言葉は届きません。
ひどい場合には、やっぱり社長は話を聞いてくれない人だと思われてしまいます。
ですので、とにかくとにかく聞き役に徹してください。
次に話を整理してあげてください。
言ってたことはこういうことだよね?と確認してあげてください。
ここまでやるとすごい問題だと思っていたスタッフも意外とたいした問題ではないことに気付けたり、なかなかの問題だったとしても解決にむけて動き出すだけだとわかるからです。
繁忙期にはコミュニケーションが少なくなりますし、負担も大きくなってしまいます。
心身ともに疲れてしまう人も増えてしまいます。
ですが、繁忙期を乗り切ってからが業績アップにしっかり取り組めるようになることを考えると繁忙期をどう乗り切るからはその後を大きく左右してしまいます。
ぜひこの時期に逆にスタッフの士気を高め業績アップの基盤をつくっていきましょう。