From 福元友則
ギネス世界記録に世界一のセールスマンとしてのっているジョー・ジラード。
ジョーは一体何を売ってギネス記録なのでしょうか?
彼は自動車のセールスマン。
高額商品でかつ1度に1つづつしか販売することができないにもかかわらずの記録です。
合計販売台数は13,001台。
1日平均6台売っている計算になります。
1日の最高販売台数は18台。
1ヶ月の最高の販売台数は174台。
1年間の最高販売台数は1,425台。
国内ディーラーで1年に100台売るとまあまあいい成績なので、それと比べると10倍以上の実績です。
北米の95%の販売代理店よりも多くの車を売った実績です。
では彼がこれだけの実績を出した秘訣はなんだったのでしょうか?
大口の取引ではありません。
小口取引、1人1人のお客さんに販売した実績です。
彼はセールストークがうまかったのでしょうか?
もちろんそうでしょう。
しかし、他にもセールストークがうまいセールスマンはたくさんいますし、そういった人と比べて10倍もうまいということはないでしょう。
では、彼がこれだけの実績を出した秘訣はなんだったのか?
それは、他のセールスマンができなかったことです。
しかし、できなかったというよりやらなかったというほうが正しいかもしれません。
彼は自分のお客さんと常に連絡をとっていました。
彼は自分の顧客リストにのっているいお客さん1人1人に毎月毎月グリーディングカードを送っていました。
1つ1つ手書きで宛名を書き、切手を貼り、毎月毎月送っていたそうです。
こうした手紙を受け取ったお客さんはどうするでしょうか?
もし新しい車を買うなら誰から買うでしょうか?
車を買おうと思った時、真っ先の誰の顔が思い浮かぶでしょうか?
彼から買う理由は安いからでしょうか?
ほとんどのセールスマンは売るまでは一生懸命ですが、売ったら自分の仕事は終わりと思っています。
ところが彼は売った後の1番車を買わないお客さんにメッセージを送り続けたのです。
もっと売りたいなら売った後のフォローアップが大事。
特に義務的なフォローではなく、親密なフォローができるかどうかです。
もちろん売り方も大事ですが、それはある程度売れるようになればそんなに変わるものでもありません。
それよりも売った後のフォローアップで差別化できると売上は伸びるものです。
ぜひ顧問先の社長にアドバイスしてあげてください。