From 福元友則
先日バズっていたとある記事に目がとまりました。
人気お笑い芸人・インパルス板倉さんの「オンオフ切り替え法」についての記事です。
この記事では、謎解きで有名な松丸さんのスケジュールの話題から、仕事を詰め込みすぎてパンクしてしまうのではないかと心配していました。
松丸さんがワーカホリック(仕事中毒)になっているとし仕事がないと心配になって詰め込んでしまうことに懸念を示してたそうです。
松丸さんは謎解き、板倉さんはお笑いのネタをつくる仕事が本業です。
「ネタを作る作業ってスイッチをオフにしてても、宿題があればやらなきゃいけなくなる、脳が、(その日が)休みでも」とのこと。
松丸さんも「謎解き作ってくださいって言われたら次の日が休みでも休みじゃなくなるんだよね」と共感。
これに対して板倉さんはテレビの収録中でもネタを作る脳になってしまうため、マネージャーに「ネタを作るスケジュールを取ってくれ」と頼むようになり、ネタ作りのためだけの時間を設けるようにしたとのこと。
これによって「ずっと考えてしまう」というのを回避できるようになり、考える時間をスケジュールに組み込むようにしてからオンオフの切り替えができるようになったとのこと。
起業家や社長も気をつけないと四六時中仕事のことを考えかねません。
しかも楽しいことならまだいいのですが、心配ごとだったり不安なことだったりしがちです。
またあれをやらなければこれをやらなければとタスクについてだったりします。
もし休みにこんなことを考えていたら休みではありませんよね。
家族サービスはできるかもしれませんが、休みは脳も休んでリセットしなければその後の生産性が落ちてしまうことは色んな研究からも明らかになっています。
また経営に関することは少し考えただけで答えがでるようなものでもありません。
短時間の思考を何回繰り返してみてもあまり有効ではなかったりします。
求められていることは今まで考えたことがないことだったりするからです。
つまりやらなければいけないことは深い思考。
物事を色んな角度からみて考えたり、いつもより何層も深く考えることです。
これをやるためにはまとまった時間が必要です。
しかし多忙な中、そんな時間を捻出することは至難の業。
ですので、あらかじめこのことを考える時間をスケジューリングしておかなければいけません。
デスクを離れ、いつもと違う環境に身を置き、邪魔が入らないようにして、ただただそのことについて考え続ける時間を持つようにするのです。
色んな社長をみてきて思うことは、そういった経営について考える時間をとっていなさすぎです。
他のスタッフと同じように業務に励んでばかりいたら肩書きは社長でも会社にとっては社長が不在なのと同じです。
それでいい会社をつくったり、経営をよくしたりすることは無理です。
ですから顧問先の社長にも、先生にも、自分の会社のことを考える時間をとるようにしましょう。
最初は無駄に感じるかもしれませんが、続けることで3年後5年後の業績に大きく影響してきますので。