from 福元友則
先日セミナーをやりました。
たくさんの先生にご参加いただきありがとうございました。
普段からたくさんの先生からご相談をいただきます。
そんな中で感じることの1つに税理士事務所は儲かりにくくなっているということ。
今後の経営に不安を抱えている先生は日に日に増えていっているように感じます。
これはこの10年ぐらい続いている傾向なのですが、残念ながら今後も続くどころかその勢いは増すばかりです。
DXなどの技術革新はすさまじいものがあり、特に金融などのお金をメインに扱うところや仲介業などに多大な影響がありました。
こうした業種はすでに対策を終えたり、その真っ最中だったりしますが、どこもそれまでのビジネスモデルを捨てなければいけませんでした。
というのも収益源だったものが収益をうまなくなったり、他の業界との競争にさらされ価格競争やスピード感などで勝てなかったからです。
またマクロ環境の変化もあり、それにも対応しなければいけなかったからです。
そして新しい収益の柱を作れたところが残り、新しい収益の柱を作れなかったところは退場していきました。
異変が起きてからの期間はおよそ数年といったところだと思います。
そして次はこうした変化の波が主に数字をメインに扱う業種に来ています。
今まで各所バラバラにあった数字を一元化しようという波が来ています。
どこまで一元化できるのかはわかりませんが、相当の種類の数字という数字が一元化されることでしょう。
すると今までは数字を扱うことを業務にしていた業種は一気に数字化するという仕事がなくなります。
また数字をある規則に従って整理したり仕分けしたりする仕事も大部分がなくなります。
それらはAIが得意とすることだからです。
まさに税理士などの士業がメインにしている部分がなくなりそうなのです。
もちろん専門家としての高度な判断まではAI化できないでしょうし、ある日をさかいに急になくなるわけではなく順番にといった感じでしょう。
しかし普通の事業であれば仕事の2割もなくなってしまえば事業存続に危機です。
ですから、その日が来るまでに新しい収益の柱を作ることが急務です。
これは先生や事務所の環境によってケースバイケースかもしれませんが、経営に関するアドバイスをする業務に活路を見出している先生が増えてきました。
やり方さえ間違えなければ、適性のある先生にとっては今よりももっと儲けやすくなっていくことでしょう。
今のお客さんのお困りごとに対処する仕事だからです。
まずは顧問先の社長と話をする時間を意識してとるようにしましょう。
そして今何に困っているのか聞くようにしましょう。
その中に次の収益の柱になるものが埋まっていますよ!