from 福元友則
「儲かるようにするにはどうしたらいいですか?」
よく聞かれる質問です。
色んな角度から答える質問ではありますが、今回は商品からチェックしていきます。
商品には2つのタイプがあります。
この商品のタイプを使うのは、扱っている商品のタイプから差別化の必要度を探るためです。
1つがコモディティ商品。
そしてもう1つがスペシャリティ商品。
コモディティ商品とは、かんたんにいうと一般的な商品のこと。
ふつうビジネスをはじめるときには、付加価値の高い商品を扱っていることが多いです。
ところがビジネスをはじめて年数がたっていくと状況が変わります。
付加価値が高かった商品が普通の商品になり、価値が大幅に下がっていることが多いのです。
以前から変わらず同じ商品やサービスを扱い続けている場合、多くはその商品やサービスがコモディティ化してしまったことにより、売りにくく、儲けにくい状況になっていることが多々あります。
なぜ商品やサービスがコモディティ化してしまうのでしょうか?
その理由は競合の存在です。
競合がビジネスに熱心なら、儲かっている会社やビジネスを必ずリサーチしています。
そんな社長がもし売れている商品やサービスを見つければ、すぐにでも導入するでしょう。
しかもその商品、サービスの欠点を見つけ、そこを改善することでよりよい商品にして導入するかもしれません。
こうして競争が始まります。
儲かると聞けば、色んな業界からもどんどん新規参入してきます。
そうすると最初は儲かった商品も次第にコモディティ化して儲からない商品になってしまうのです。
また顧客心理も理由の1つにあります。
いいものは高くても買うという人も一定数います。
しかし顧客心理としては、できるだけ安く買いたいものです。
そうなると多少の違いは目をつむっても安いほうを選ぶとなりがち。
市場浸透がそのお客さんの層までいくとどんどん価格が安くなっていきます。
勝負が価格になってしまうということです。
こうしてコモディティ化していってしまうのです。
コモディティ化した商品や業界で儲けることは非常に難しい。
こうならないためにすることは2つ。
1つ目が常にスペシャリティ商品を取り扱うこと。
スペシャリティ商品とは特別な商品のこと。
他にはない商品ということです。
こういう商品を売るためにはマーケティング力が必要になります。
他にないということはお客さんはその商品を知らないということ。
お客さんからその商品を探してきてくれることはありませんので、自分たちで売っていくためにはマーケティングが必要になるのです。
2つ目がターゲティング。
スペシャリティ商品は、ターゲット層が狭いものです。
高くてもいいからいいものがほしい。
こういうお客さんをターゲットしないとしなければいけません。
ですが、こういうお客さんをターゲットにするということはこれまたマーケティングが必要になってきます。
中小企業が儲けるには、商品もターゲットも限られています。
そしてそれを売上に変えていくためにはマーケティング力が問われます。
顧問先にも、そして先生の事務所でもマーケティング力アップしてきましょう。