from 福元友則
先日テレビをみていたら今年の春闘のニュースがやってました。
大企業の賃上げがすごいと。
物価も上がってるけど、賃上げもすごいのでこのペースが続けられるなら景気上昇につながっていくのではないかみたいな話でした。
ただし中小企業は賃上げが難しいまま。
なので大企業との賃金格差は広がる一方。
賃金格差が広がれば、今でも厳しい採用がさらに厳しくなってしまいます。
すると中小企業ではビジネスを続けられないところが増えていってしまいます。
そうならないためにも、大企業は中小企業との取引においてもっと相手の利益を考えなくてはいけないみたいな話もありました。
この話を聞いて違和感というか不思議な感じを受けました。
取引において相手の利益を考えるのは賛成です。
アダム・グラントの名著GIVE&TAKEでもこの考え方はうまくいくとされています。
(ちなみにこの本は、テイカー(奪う人)、ギバー(与える人)、マッチャー(ギブ&テイクの人)この3種類の人で誰が成功しやすいのかを解き明かしています。
面白いのでよければ読んでみてください。)
ただこの話は僕には大企業が中小企業を保護するべきというニュアンスがあるように感じました。
ここに違和感を感じたのかもしれません。
この手の話は、下請け元請けやサプライチェーンなどの相談でよく聞きます。
そのたびに思うことは、中小企業、特に小さなビジネスほどマーケティングができるようにならなければいけないということ。
売るということや売って儲けるということを誰かに委ねてはいけないのです。
(協力してもらうのはかまいません。でも自分ができないから誰かにやってもうらうのはダメということです。)
売るということ、売ることによって儲けを出すということはビジネスの基本です。
ビジネスの最初の課題は、どんなビジネスをやっていてもマーケティングを身につけることです。
マーケティングを身につける変わりに誰かに売ってもらうことでビジネスを伸ばしてしまうとマーケティングを身につける機会を失ってしまいます。
するとビジネスのコントロールを失ってしまいます。
自分で売れないのだから、売ってくれる人の言うことを聞くしかありません。
こうなると利益がどんどん失われていってしまいます。
こうならないようにするためには、マーケティングを身につけること。
それによってビジネスのコントロールを取り戻すこと。
顧問先はどうでしょうか?
マーケティングができているという中小企業は非常に少ないです。
もしかしたら先生の事務所もあまり得意ではないかもしれませんね。
顧問先にアドバイスする際や、事務所の戦略を考える際の参考にしてみてくださいね。
PS.
今後の励みになるのでメルマガの感想や質問をいただけないでしょうか? 面白い質問は今後のテーマにさせていただきます!
↓
https://huow7d66xif.typeform.com/to/Z7Z46eHJ