From:高名一成
先日、ある税理士さんとセッションを行いました。
彼は最近、飲食店のマーケティングコンサル案件を獲得し、その方向性について相談を受けたんです。
「この店、なかなか個性的でね。今後の方向性について相談させてください」と話し始めた税理士さん。
お店の立地はこういうところにあって、席数はこうで、客層はこうで、単価はこれくらい…とお店の特徴をいろいろ教えてくれました。
とりあえず、どんなお店かが分かってきたところで僕は「で、飲食店のオーナーさんはどんなことで悩んでいるんですか?」と質問してみました。
すると、人材採用ができないことが一番の悩みとのこと。
僕はマーケコンサルの案件とってきはずなのに一番の悩みが人材採用っていうのは変だなと思いました。
てっきり集客できないとか、集客できてるけど儲からないとか、そういった類の話だと思っていたので。
税理士の先生も「マーケティングのアドバイスをしようとしてるんですけど、結局、人材採用の問題ばかりで…正直、どうすればいいのか分からないんですよ」と困りはてた感じです。
これは、自分の持っている専門性とお客さんが求めている専門性が合わない場合、どう対処すればいいか?という話です。
今回のケースの場合はお客さんの悩みに直球で対処しようと考えると人材採用についてアドバイスできなければいけません。
それには人材採用の専門性が必要なので、それが無かった場合はこの悩みに対応することは難しくなります。
ここで、大切なのは自分の持っている専門性の観点から解決できないかを考えることです。
例えば今回のケースでいうと、人材採用という問題をマーケティングや売上アップの観点から解決することはできないか?ということです。
これ、結論できます。
というか売上アップの観点から取り組んだ方が根本的な解決になることの方が多いです。
なぜなら、中小企業のいろんな問題の原因は売上にあることが多いからです。
例えば、売上増やせば、人材採用にかける予算を増やすことができるので採用条件を有利にできます。条件が他より有利になれば、今までより採用しやすくなる…これは当然ですよね。
ただ、今回の飲食店はきっと売上増やしたいけど人手不足だから売上増やす活動ができない、、、という話だと思うので、この話をそのまますると「だから人がいないから売上増やせないって言ってるでしょ!」って感じになると思いますが、ここが腕の見せ所です。
マーケティングには人を増やさなくても今のリソースだけで売上を増やす方法があります。
それも利益が大幅に増えるやり方です。(いつもメルマガ読んでくれてる人はなんとなく分かりますよね?)
この方法をアドバイスするのは、人材採用の問題を直球で解決してあげるよりこのお店のインサイトになるでしょう。
税理士もマーケコンサルも専門コンサルタントです。
ですから、クライアントが抱えるいろんな問題を「自分の専門性から解決できないか?」これが専門コンサルタントが一番最初に考えるべきことです。
解決できない問題が出てきたら、解決できるようになるか、できないときっぱり言うか、この2択になってくるわけです。
一番いけないのは専門性がないのに、中途半端なアドバイスをすることです。これだけは辞めましょう。
どっちを選ぶかは事務所の方針もあるのでそれぞれかと思いますが、顧問先のためを思ったら解決できるようになった方がいいですよね。
それから、今回は人材採用について話をしましたが、これは今後もっと増えてくるでしょうし、スタンダードな話になります。
ですから、この問題に対する回答は専門家として持っておくべきです。
あなたは税務会計の専門家です。
顧問先が人材採用で困っていて巡回監査の時に相談されました。さて、あなたは何と答えますか?
ぜひ考えてみてください。
ちなみに、顧問先が経営上抱えるいろんな問題…これらは全て売上を増やすことで解決できるのでマーケティングを身につけるのがオススメです。
-高名一成
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