From:福元友則
このメルマガを読んでくれている先生はとても勉強熱心な方ばかりです。
僕の知っている税理士さんの大半は税務は勉強熱心ですが、こと経営に関することになると興味を示さなかったり、税務の方が優先順位がはるか上になる方ばかりだからです。
逆にこのメルマガで税務のことを書いたことはないと思います。
だからこそ経営をテーマにしたメルマガを続けることができているのは、読んでくれる読者の方がいるからなので、いい読者に恵まれて幸せだなと思ってます。
税務だけではいけないと気づくと、そこから少し経営に興味を持つとたいてい戦略の勉強をはじめます。
これには理由があって、本屋さんの経営のコーナーにおいてある本の大半が戦略を扱っている本ばかりだからです。
また事務所の経営を考えたり、顧問先からもっと指導してほしいと要望があるためでもあります。
しかし、よほどの大企業でもない限り戦略論を学んでもそれほど効果はでないと思います。
例えば戦略論のところででてくることで、SWOT分析というものがあります。
これが企業を強み(S)弱み(W)機会(O)脅威(T)の観点からまとめて分析するという手法であり、フレームワークと呼ばれるものです。
これ、やったことある人は割りとたくさんいると思うのですが、やってみてどうでした?
僕のまわりではわかってたことが改めて整理されたという感想ばかりです。
というのもよほど大きな企業でもない限り、会社のことがわからないわけないからです。
これは見えていないものや気づいていないことを見つけるワークで、分散しているリソースをどこに選択と集中するかを決めるためにやるものです。
うまくいっているものがいくつもある中で、それぞれに投資するよりも、どれかを選択してそこにリソースを集中するほうが経営効率がよくなるからやったほうがいいことなのです。
ですから、選択肢がない中小企業がやってもそれほど効果はありません。
そもそも戦略とは、誰に何を売るのかを決めることです。
そこでどういうポジショニングをとるのかを決めることです。
普通の企業であれば、たいてい何かあります。
それが何かを明確にすることは大切ですが、やることが変わらなければそれほど大きな効果はありません。
そこで重要になってくるのが、どうやって売るのかになります。
売り方を考える過程で、新たな顧客にきづいたり、新たな商品が必要になったりと戦略の変更になるケースも多々あります。
またどういうビジネスモデルで収益化していくのかということを考えると、ビジネスモデルを変えるために戦略の変更になるケースもあります。
中小企業の場合、問題なのは戦術が先で戦略が後になることです。
売り方がわからないのに、誰に何を売るのかを決めるのは無理です。
まずは色々やってみるのが先決です。
で色々試してみたものの中から、うまくいったもの、うまくいかなかったものを整理分析していくと、もう少しこれに力を入れていったほうがいいんじゃないかなという強みとか機会にきづくことができるわけです。
経営で大事なことはうまくいったことを拡大していくことです。
こうしたことはマーケティング力があると簡単に、逆にないと難しくなってしまいます。
まずは売れないといけないのですが、マーケティング力があるかないかで、売れる売れないが変わってしまいからです。
そういったことでマーケティングの観点からみた経営のテーマの記事が多くなっているます。
今後もおつきあいいただけると幸いです。
ー福元友則