from 福元友則
withコロナの時代に、自社も顧問先も新しい経営方針を考える機会が増えたと思います。
今日はそんな時に思い出してほしいことを紹介します。
事業がうまくいく人といかない人の違いは話を聞いているとよくわかります。
彼らは、事業で成功している状態に対する認識が違うからです。
うまくいかない人は、事業で成功している状態は重荷がない状態、ストレスフリーな状態だと誤解しています。
困難や挑戦といった大変なこと、面倒なものはないにこしたことはないと思っています。
しかし、事業がうまくいく人は違います。
重荷があるからこそ、事業を成長させるのに必要な原動力を得ることができると考えています。
事業がうまくいかない人は、現状に満足しやすく、変化を歓迎しない傾向にあります。
事業がうまくいく人は、現状に満足することなく、常に変化を起こそうとします。
なぜこのような違いがあるのか?
それは、自分自身に現状に満足しないように、常に変化を起こし続けるようにいい続けているからです。
人には何にでも現状になれるという習性があります。
人は自分の能力をフルに発揮するのではなく、現状にあわせて使う能力をコントロールしているのです。
フルパワーで生きるの生命維持の観点からはとてもリスクが高いためです。
ですので、無意識のうちに現状にあわせて力をセーブしてしまいます。
自分を取りまく環境が変わらなければ、自分が使える能力も変わらないことになります。
だから環境を変えることは、人の能力を伸ばしたり、思わない能力を引き出すことにもつながります。
環境を変化させる時によくやってしまう間違いがあります。
それは徐々に変えようとすることです。
例えばプールに入るとき、1歩1歩ゆっくりと水につかっていくようなイメージです。
冷たい水につかる痛みをやわらげるために、1歩1歩入ることで慣れさせようという意図です。
しかし、これはあまり意味がないどころか、痛みの回数を増やしてしまうだけになりかねません。
人がショックを受けてからそのショックになれるまでの時間は、ショックの大きさと関係ありません。
ですので、一気にプールに飛び込んでしまったほうが早くプールの冷たい水になれることができるのです。
しかし、ほとんどの人はこれと逆のことをしてしまいます。
その結果、少しずつ慣れていく過程で嫌になったり、不安が大きくなったりして辞めてしまうのです。
事業がうまくいく人成長しつづける人は、これらのことをよくわかっています。
これらのことをおさえた上で事業づくりや新しいことへのチャレンジをしています。
ですので、先生も自社の経営や顧問先へのアドバイスに活かしてください。
リスクを避けることが長く続けるためにいいことでもありませんので。