from 福元友則
東洋経済ONLINEに1ヶ月ほど前のものでこんな記事があります。
「セシルマクビー撤退が示す今後危ないブランド」
コロナな中庸なアパレルを一層しかねない
この記事には、セシルマクビーというブランドについての説明があります。
セシルマクビーとは1990年後半から2000年代のギャル文化を牽引してきたレディースブランドです。
僕と同年代の40歳前後の方ならほとんどがご存知の有名ブランド。
このブランドのロゴをよくみかけたものです。
eggや東京ストリートニュースなどの雑誌の台頭からもわかるように当時のギャル文化はすさまじい勢いがありました。
(アムラーとかありましたね。)
渋谷109なんかがその象徴かと思います。
今は渋谷109もなんだか元気がありませんし、そもそも渋谷も当時のような独特の文化臭がありません。
当時はカリスマモデルがブランドを立ち上げたり、カリスマショップ店員がいたりと各ブランドが差別化されていました。
しかし、今はほとんどOEMばかりだそうです。
当初はこのほうが原価が安くなり、利益を出しやすいという判断だったんだと思います。
しかし、その代償としてブランドの個性や文化を失っていったんだと思います。
こうしてどこにでもあるブランドになってしまい、そこにトレンドの移り変わりも重なって徹底という結果になってしまったわけです。
もともとアパレルは上と下しか生き残れないと言われていたそうです。
上とがエルメスやLVMHなどのハイブランド。
下はユニクロに代表されるマーケットです。
(最近はユニクロが高いと言われる時代になってきて、ワークマンやGUなどが売れているようですが)
この間にいる中庸なブランドはどちらかに移行しないと生き残れないというのです。
もっと高くするか、もっと安くするかのどちらかということです。
これはアパレルだけではなく、どの業界にも当てはまることです。
(税理士業界もです。)
サービス業、しかも専門サービス業の場合、もっと高くする方向に進むほうがうまくいきやすいです。
なぜならば、安くする方向にいく場合には、安くする分もっと数を多くこなさなければいけないからです。
(規模の拡大ということです。)
業界最大手を目指す、地域Np.1を目指す、というビジョンをお持ちでなければ、今より高くするためには何をするべきか?
それを顧問先のニーズから見つけ出してください。
顧問先にはまだ満たされていないニーズがたくさんありますので。