From:福元友則
セミナー後の懇親会でのこと。
先週13日の金曜日に「マーケティングコンサルスタートアップセミナー」というセミナーをやりました。
このセミナーは僕たちの商品を買ってくれた人に送っている購入者通信でどういうことを知りたいかアンケートをとった結果、「コンサルのはじめかた」を知りたいという人が一番多かったため開催しました。
このセミナーに関してはまた触れたいと思いますが、その懇親会でnetflixの話題になりましてどの作品が面白いかなんて話をしていました。
で、中川さんに教えてもらったのが「ハウス・オブ・カード」という作品です。
このドラマは大ヒットしているネットドラマらしく、netflixのオリジナルらしいです。
なぜ僕にオススメしてくれたのかというと、このドラマ、AIが作ったそうなんです。
正確にいうと、ビッグデータの活用なのですが、過去のユーザーの利用動向から監督や主演俳優を決めたようなのです。
多くのユーザーが、デヴィット・フィンチャー監督の「ソーシャルネットワーク」を最初から最後まで見ていたから、監督に選びました。
英国版にハウスオブカードがnetflixでよく見られていたからリメイクを決めました。
それをみていたユーザーが、デヴィット・フィンチャー監督の作品や、ケビン・スペイシーの出演作品を見ていたから主演を決めました。
ユーザーがどこで止めて、どこで離脱しているのかや、ユーザーが好む色、シーンなどもわかっているのです。
こうしたデータの活用がヒット作品を生み出し、これまでのドラマ制作とは全く違う流れを作り出しました。
netflixがオリジナルで作れば、スポンサーに配慮した作品にする必要はないですし、有料会員に向けて作るので、異例の予算を投入することができたそうです。
このように、デジタル化の流れが進むと一気にいままでの流れが変わってしまいます。
そういえば、レンタルビデオ業界もずいぶんと厳しい状況になっているみたいです。TSUTAYAは2017年度だけで全国で70店舗以上を閉店したとか。
これは、テクノロジーの進化による影響で、映像や音楽の定額配信サービスが急速に普及するなかで、お店に借りに行ってお店に返しにいく(しかも行って借りたいのがなかった時が最悪ですよね)というビジネスモデルが時代遅れになっていることを意味しています。
その代表がnetflixで、現CEOのヘイスティングスが当時レンタルショップで借りたビデオの延滞料金が40ドルになったのがきっかけでアイディアを思いついたとか。1997年のことだそうです。
その後レンタル業界最大手のブロックバスターを潰したのが2010年のことです。
新しいテクノロジーや新しいビジネスモデルがそれまでのルールをひっくり返すことはビジネスの世界ではよく起こります。
僕もそうですが、人の成長より技術の進歩の方が早いので、変化においていかれないように情報には気をつけておきたいですね。
面白い技術の情報をお持ちでしたら、ぜひぜひ教えてください!
ー福元友則