From:高名一成
先日、あるニュースを見ました。
それが前回書いた記事と関連するので、今日はそれをシェアします。
そのニュースとは、
「吉野家、人件費増もう限界。3〜8月増収も最終赤字」
吉野家は2018年3月〜8月期連結決算の最終損益が8億5,000万円の赤字になったそうです。
以前、何かの記事で吉野家は客数が増えているということを書きました。ライバル店である、すき家と松屋が値上げをしたため、吉野家に顧客が流れ、客数が増えているそうです。
その結果、売上も増えています。
ですが、最終損益は赤字となりました。
ニュースから読み取れる原因は人件費の高騰だそうです。具体的には採用と残業代に関する人件費が膨らんでいます。
吉野家のビジネスモデルは安売りです。安く売るビジネスモデルなので利益は微々たるものです。したがって、大量集客をしなければいけません。
大量集客をするとなれば、広告費も莫大にかかります。
客数が増えればオペレーションコストがメチャクチャ高くなります。
集客が売上アップのメインになるので、店舗数もどんどん増やさなければ成長できません。
すると、また人を採用しなければいけません。安い給与体系だと採用は難しいので、給与も高くしなければいけませんし、採用広告もたくさん出さなければいけません。
牛丼という売り物の値段を変えることは難しいのに人件費だけ上がっていくのは死活問題です。
おそらく、こんなことが赤字要因のメカニズムになっているはず。
ですが、これは牛丼業界だけの話ではありません。今、どこの業界も人手不足に悩まされています。
採用を上手にすすめるためには、給与などの条件面もよくしなければいけませんし、広告も出さなければいけません。
でも、それをやるには利益が必要です。そして、利益を出すためには売上が必要です。もっと言うと売上の作り方が大切になってきます。
その売上の作り方は、このブログをいつも読んでくれている人はお分かりかと思いますが、客単価アップです。
これが出来るようになると、客数を多く必要としません。少ないお客さんで高い売上を作ることができます。
客数が少ないのでオペレーションコストも安くすみます。
つまり、利益が大きく増えるので採用にもっと投資をすることが可能になります。投資を増やすことができれば、理論的には採用もうまくできる様になるでしょう。
もう、いろんな業界で安売りが限界を迎えてきました。
これからは、少ない客数でも高い売上を作るという次世代型のビジネスモデルが生き残りの条件です。
なので、今から数年内にこのビジネスモデルにシフトチェンジする企業が増えてくるはずです。
税理士事務所は、今まさにこの転換期にいます。
ぜひ、いち早くこういったビジネスモデル作りを始めましょう。
まだ、ライバルがいないうちに、、、
ー高名一成