From 福元友則
先日アウトレットで買い物をしていたときに妻がふとこんなことを言いました。
「商品がたくさんあると派手なものしか目につかないね。」と。
たしかにその通りです。
シンプルなものや高級なものよりも派手なものや安いものに注目が集まり、よく売れているように感じます。
このときに以前聞いたドンキホーテの話を思い出しました。
ドン・キホーテでは陳列にノウハウがあるそうです。
よく売れる陳列は、ワゴンセールのようなごちゃごちゃした陳列です。
お客さんに宝探しをするように商品を探してもらうことで購買意欲が高まり購入に至りやすいのではないかとのこと。
反対に高級店のようなきれいな陳列をするとあまり売れないそうです。
人はたくさんの中から何かを探して選択するとき、このような思考や行動をとる傾向にあります。
選択肢がたくさんあるところでは、派手なものや安いものに自然と目がむきます。
逆にこういった状況では、シンプルなものや高級なものには目がいかなく当然ですがなかなか売るのが大変な状況です。
価格競争が激しかったり、どんどん新規参入があったりなどのプレイヤーが増加する市場ではこういったことが起きています。
自分達の商品をどれだけいいものにしてみても、それが注目を集めれなければ意味がありません。
顧問先やもしかしたら先生の事務所もこれと似たことをやってしまっているかもしれません。
レッドオーシャンで本質的な商品の改善をしてもそれはアウトレットでシンプルで高級な商品を売るようなものです。
派手な商品にしか目がいかないのですから、当然売れるはずがありません。
では、どうするべきでしょうか?
それには売る力を身につけることです。
シンプルな商品、高級な商品が目立てる場所や目立てる売り方で売るべきです。
こういった商品や陳列がきれいで少ない商品点数で1つ1つの商品をしっかり見せて売らないと売れません。
派手な商品は逆に1つ1つしっかり見せると逆にあまり売れません。
勢いで買ってもらうのに向いているからです。
シンプルな商品や高級な商品というのはある意味本質的にいい商品です。
こういう商品はよさがわかりづらいので売るのは難しい商品になります。
ですから、こういう商品を売るには売る力をつけないといけません。
本質的にお客さんのためになるには、シンプルだったり高級だったりといった本質的な商品です。
おそらく税理士事務所の大半はこういった考えやこういった方針で経営していることでしょう。
お客さんのためになることをしようと。
であれば、経営をよくするためには自分たちが売る力を身につけることを避けて通れません。
アウトレットで気づいた売るための戦略とは?!ぜひ売る力を身につけるのを課題に設定してみてはいかがでしょうか?