From 福元友則
伸びている税理士などの専門サービス業には3タイプの人がいます。
伸びていない専門サービス業には2タイプの人しかいないことが大半です。
では3タイプとはどんなタイプなのでしょうか?
1つはファインダー。
1つはマインダー。
そして最後の1つがグラインダーです。
まずどの事務所にも必ずいるのがグラインダー。
仕事をする人のことです。
仕事をしないとお金が入ってきませんから必ずいますし、人を採用するなどしたらまず最初の3年ほどで仕事を覚えてもらう必要があります。
税理士事務所にいる直接部門の人はみんなグラインダーです。
そして次がマインダー。
監督する人のことです。
いわゆるマネージャータイプの人でどの事務所にも必ずいます。
グラインダーが昇格するとマインダーになります。
自分の仕事を自分ですることができ、かつ他の人の面倒をみることができる人のことです。
マインダーの仕事はミスを発見し、未然に防ぐこと。
業務の遅れがないようにして納期に間に合うようにすること。
その上で、各個人の成長を促したりといった内面のケアもしています。
マインダーは、チームをチームとして機能させる。
そんな役割を持って人です。
問題なのはここから。
ほとんどの税理士事務所は、社長である先生がグラインダー兼マインダーになっています。
そしてベテランスタッフもグラインダー兼マインダーになっています。
先生はできるだけ早くグラインダーから抜けましょう。
また抜けれるように計画していきましょう。
そしてできたらマインダーもベテランスタッフにまかせていきたいところです。
その理由は先生しかできない仕事が次のファインダーだから。
ファインダーは仕事やお客さんを見つける人のことです。
どの事務所にも必要な人なのにどこにも見当たらない人です。
事業を伸ばしていくために必要なのはファインダー。
誰かにまかせるわけにはいきませんから、社長である先生が担うべき役割はこれです。
そしてマインダの中からもファインダーを育成していきましょう。
ファインダーが増えれば増えるほど事務所を成長させることができます。
ただし営業ならどんなやり方でもいいのかというとそうではありません。
専門サービス業の場合の営業は自分たちから売り込んでいくのではなく、お客さんのほうから信頼できるパートナーとしてプロジェクトに招かれるのがベストだからです。
こうした営業のやり方を身につけることが事務所を成長させるためには不可欠です。
ぜひ時間をとって幹部の人とも話し合ってみてください。