From 福元友則
コロナ禍で人の価値観がまた大きく変わってきています。
最近、東京に本社を置く会社のうち地方移転を計画している会社が増えているという記事を見ました。
今までは地元でうまくいったら地方中核都市に出店して、いずれは東京進出したいという考えの会社が多かったものです。
それからすると事業がうまくいっているのに東京から移転を計画するというのは大きなパラダイムシフトだなと感じています。
テレワークが浸透し、必ず会社に出勤しなくてもよくなり、好きな場所で働くというワークスタイルが広がりつつあるからかもしれません。
近年、ダイバーシティという言葉をよく聞きます。
ダイバーシティとは多様性のこと。
今までの日本の社会はみな同じであることが良しとされる面が少なからずありましたが、これからは多様性を受け入れることが重要になってきたことの表れかもしれません。
近年多様化してきたことの1つにワークスタイルがあります。
日本人は勤労を良しとする価値観を持っている人がたくさんいました。
そのためか長く働くことが良しとされ、いい評価につながっていました。
反対に欧米などのキリスト教圏では全く異なる価値観を持っています。
労働は罰という価値観です。
もともと労働は奴隷がしてきた背景があるからかもしれません。
ですので、欧米では働く時間が少ないのはいいことという考えを持っている人が少なからずいます。
効率よく働いて成果をあげるという効率主義です。
以前アメリカで「週4時間」だけ働く。という本が大ヒットしました。
ティモシー・フェリスの書いた本です。
中身はここでは紹介しませんが、今では当たり前になりつつあるコンセプトを10年以上前に実践し紹介している本です。
ティモシー・フェリスの考え方を1つだけ紹介すると、労働時間を最大化するのではなく成果を最大化しようという考えがあります。
この本が日本で出版されたのが2011年2月です。
この本の前のバージョンになると2007年出版です。
日本に新しい働き方が紹介されたのは15年前です。
それから15年たってどう変わったのか?
働き方改革やコロナ禍もあって、様々な働き方が許容されるようになりました。
副業が絶対認められない会社が副業を認め、働き方の自由や働く場所の自由も認められるようになりました。
このように価値観は時代とともに変わっていきます。
それとともにビジネスも変わっていきます。
だいたいアメリカなどで受け入れられたものは時間をおいて日本でも受け入れられてます。
いつそうなるのかはわかりませんが、時間をおいて変化していくのは間違いありません。
今後日本のビジネスや税理士を取り巻く環境も大きく変化していきます。
今までと同じで生き残れるということはまずありません。
ですので、先生が考えなければいけないことの1つに何を変えるべきなのか?があります。
この考え方でどんどんビジネスを革新させていきましょう。