From 福元友則
たまに人からキャリア相談や子供の進路相談などをされることがあります。
基本的には本人の情熱がむくことをやるべきだというのが僕の考え。
今現在の能力よりもこれから伸ばしてく能力のほうが重要だと考えているからです。
これには年齢は関係ありません。
若くても年をとった人のような考え方をする人もいますし、ご年配の方でも若い人と同じような柔軟な考え方をする人もいるからです。
ただし若い頃やまだやりたいことがはっきりしないうちはいろんなことを経験したほうがいいと思います。
丸を書くのに、紙に丸を直接書く方法もあれば、周りを黒く塗って丸を白抜きする方法もあります。
色んな経験をする中で、自分のやりたくないこと、違うなと思うこと、向いてないなと感じることを見つけることで最終的にやりたいことにたどり着けるからです。
最近は理高文低の傾向にありますが、果たしてそれでいいのか疑問に感じることもあります。
またこんなこともたまに聞かれます。
市場価値が高いのはスペシャリストとゼネラリスト、どちらでしょうか?と。
スペシャリストとは専門家、先生のような人のことです。
ゼネラリストとは、専門性があるのではなく、広い知識や能力をもつ人のことです。
先生はどちらの市場価値が高いと思いますか?
まずは市場価値が何かを考えなくてはいけません。
市場価値とはお客さんの需要と供給のギャップです。
お客さんの需要が多いのに供給が少ない状態では先生の市場価値は高いと言えるでしょう。
反対にお客さんの需要が少ないのに供給が多い状態では先生の市場価値は低いと言えるでしょう。
市場価値が高ければ、価格は高くなります。
対して市場価値が低ければ、価格は安くなります。
需給のギャップは増えたり減ったりすることもありますが、基本的にはピークを超えるとずっと下がり続けることがほとんどです。
ゼネラリストの場合、ピークアウトした市場を追いかけることはしません。
しかしスペシャリストの場合は、ピークアウトしていても自分の専門性にしがみついてしまうことが多々あります。
しぼんでいく市場に残ってしまうのです。
そこで必要になってくる考え方が、環境適応力です。
いかに環境に適応していけるか変わり続けれるかということです。
市場は変化してます。
しかも変化の速度はどんどんあがっていってます。
色んな先生のお話を伺っていると、環境適応力の低いスタッフに頭を悩ませているようです。
環境適応力が低いということは、市場価値が低い、もしくは下がり続けているということ。
しかし人件費をそれにあわせて変えられないというジレンマ。
その穴埋めを経営者である先生がするしかなくその負担が増大していっている、、、
しかもスタッフはそうした事実に気づいてすらいないのです。
1番市場価値が高いのは、変われるスペシャリストです。
お客さんのニーズを先取りして変わり続けているスペシャリストほど価値が高い人はいません。
これからどういう方向に進むべきか考える時の参考にしてください。