From 福元友則
来週から本格的な繁忙期に突入です。
忙しくなってくると、色々と頭の痛いことも増えて悩みが多くなるものです。
業務が思うように進んでいないとか、
イライラしている人が増えてこぜりあいが絶えないとか、
体調を崩す人が増えてフォローやリカバリーをするためのスケジュールがぐちゃぐちゃになるとか、、、
忙しくなってくると今まで以上にマネジメントスキルを求められます。
最近はリーダーに業務管理以上にチームのマネジメントが求められるようになってきました。
マネジメントの本質は、いかにチームメンバーを助け、チーム全体を勝たせることができるかです。
20世紀を代表するコンサルタントの1人である7つの習慣で有名なコービー博士と一緒にフランクリンコービー社を創ったロイスクルーガーに会った時のことを思い出します。
ロイスは口癖のように何か力になれることはないかと言って講座参加者を周っていました。
マネジメントというとどうも管理というイメージを抱きがちです。
しかしマネジメントはチームメンバーを助けることであり、個人ではなくチームで勝利する方法をとることです。
要は、
チーム全体の仕事の状況を把握し、チームとしての勝利を後押しするのがリーダーの仕事です。
そしてそのためにもチームメンバー1人1人を大切にすることがリーダーの仕事なのです。
まずはチーム全体の仕事の状況を把握すること。
そのためにはチームメンバーとコミュニケーションをとり状況確認をしなければいけません。
それもこまめに。
こまめというのは少なくとも遅れを発見してもそれを取り戻せるだけの時間がある単位で行いましょう。
次にチームメンバーは1人1人違う個性を持っています。
得意なことや不得意なことも違いますし、スキルや才能も違います。
できるだけ得意なことは得意な人にまかせ、不得意なことをやらなくていい状況をつくる必要があります。
(成長のために不得意なことをやらせるというのはここでは除外します。)
税理士事務所の場合、1人1人が個人個人で活動しがちです。
得意なことも不得意なことも1人でやって終わらせることのほうが多いでしょう。
マネジメントの基本は会社組織を体系化することになります。
ですので、リーダーはチームをマネジメントする際、個人ではなくチームで仕事をするようにしていかなければいけません。
最初はなんでも自分でやるほうが楽だと思う人から反発もあるでしょう。
こうした人にも粘り強く説明することでチームで仕事をすることを理解してもらうようにしましょう。
なんでもできる人をたくさん育成するのではなく、強みや個性をいかに組み合わせていきましょう。
今年の繁忙期はぜひマネジメント強化で昨年よりも省力化して乗り切りましょう。