From 福元友則
色んなビジネスを見ているとよくやりがちなこの2つの間違いを見かけます。
1つ目は1番を目指すということ。
もしこれがライバルに負けたくないというだけの競争心からだと結構危険なことになりかねないからです。
例えば、ライバルが値下げしたからうちはもっと下げるというのはいいことでしょうか?それともよくないことでしょうか?
ある状況においてはいいことかもしれません。
値下げをしたことによりお客さんが増え、以前より儲かるかもしれないからです。
しかしある状況では悪いことかもしれません。
値下げしてもお客さんは増えず、以前に買ってくれたお客さんも損した気分にさせ、しかも自社も損をするということになるかもしれないからです。
こうした状況が起こり得ることを考慮した上で戦略的に決定されるならいいのですが、ただ単にあそこがやるならうちもうちも負けてられないというのは辞めてほしいですよね。
それからライバルが機能を1つ追加したからうちは2つ追加するというのもあります。
これもお客さんがほしい機能ならそれでもいいのかもしれません。
(ただしお金を払ってでも欲しい機能に限りますが、、、)
ライバルとの競争心からだけなのなら辞めておいたほうがいいです。
誰も欲しいと思わない商品になってしまったり、全く儲からない商品になってしまったりするだけだからです。
ちなみに今は割と機能を絞った単純な商品のほうが好まれる傾向にあるぐらいです。
2つ目はリーダーのモノマネ企業です。
これからの企業に必要なのはいい戦略やいい商品ではありません。
いかにファンを作り出せるかです。
ファンはその会社の戦略が優れているからファンになるわけではありません。
ファンはその会社の商品が優れているからファンになるわけでもありません。
ではなぜファンになるのでしょうか?
もちろんその理由はファン1人1人違うこともあるでしょう。
しかし共通していることもあります。
それはその会社に他の会社にはないものを感じたからです。
その会社は他の会社と違い自分のための会社だと感じたからです。
例えばそれは考え方やカルチャーなのかもしれません。
価値観なのかもしれません。
人は同じものではなく、違うものに注目し惹かれるようにできています。
ですからモノマネではなくオリジナルであることが重要なのです。
これは一般の会社であっても、税理士事務所であっても同じです。
もしこうした他と違う差別化ができるようになるとどうしても先生に面倒見てほしいと言われたり、いくらでもいいから面倒みてほしいと言われたりするようになります。
しかもとても楽しい仕事ばかり。
それもこれも差別化できているから起きることばかり。
ぜひ先生も事務所の差別化に取り組んでみてください。