from 福元友則
事業をやる上で大切な原則があります。
それは損をしないようにするということ。
できるだけ損失を防止するようにしましょう。
これは売り買いなどの商売においては当たり前のことですが、経営においても重要なことです。
ちなみに損をしないようにしようというと失敗を回避しようとする人がいますが、損と失敗は全く異なります。
失敗はできるだけしたほうがいいです。
しかもできるだけ早くしたほうがいいです。
失敗はフィードバックです。
問題があるかどうか、問題があるとしたらどこにどんな問題があるのかを教えてくれる貴重なフィードバックです。
もしこういったフィードバックがなければ、改善をする場合に思いつきや勘で改善に取り組むことになってしまいます。
改善をしてよくしていく場合に、フィードバックほど重要なものはありませんから、そのフィードバックとなる失敗はとても重要になります。
どんどん失敗しましょう、できるだけ早く失敗しましょう。
さて話を戻して、損失防止の話へ。
普通に取引をする場合には、損得にとても敏感になっていると思います。
ところが取引価格を決める場合に、いくらから利益がでるのかなどの指標をもたずに取引をする社長が中小企業に多いのです。
例えば税理士事務所でも、税務顧問の損益分岐点がいくらなのか正確にわかっている先生は少ないものです。
また利益が出る場合、それがいくらなのか?損が出る場合それがいくらなのかも把握していないことのほうが多いでしょう。
損益をPLで把握して、個別の取引ではよくわからないということもよく聞きます。
取引ごとの利益構造、商品ごとの利益構造を把握するようにしましょう。
これだけでも利益状況は大きく改善します。
プラスして考えたほうがいいのが先生の時間。社長の時間です。
どの会社でも一番時給が高いのは先生や社長でしょう。
時給が高い人はリターンも高い仕事に時間使うべきです。
中小企業の場合、それはマーケティングになります。
なのでいかにマーケティングの時間を確保するのかは業績アップの重要テーマになります。
しかし何に時間を使っているのか調べてみると先生や社長がやらなくてもいいこと、それから誰もやらなくてもいいことなどに時間を使っているケースが散見されます。
時間泥棒に会社で1番のリソースである社長の時間を奪われるという損失が発生しているのです。
1度何にどれぐらい時間を使っているのか確認してみましょう。
時間泥棒からは逃げるようにしましょう。
そうしてマーケティングの時間を確保していってください。
しばらくして気がつくと業績アップしていること多数ですよ。