from 福元友則
AIRを見てきました。
とても面白い映画でした。
きっと先生の気分転換にもそしてもしかしたらビジネスのヒントにもなるかも。
ぜひ見てみることをおすすめします。
もともと有名なエピソードが主体のストーリーですが少し紹介すると、この映画はNIKEとマイケルジョーダンの話です。
今から約30年前のこと。
まだまだNIKEは後発のあまり人気のないメーカーでした。
そして当時はまだランニングシューズのメーカーとして認知されていました。
コルテッツなどが主な商品で、まだエアマックのない頃のこと。
(エアマックスの最初のモデルは87年のリリースです。)
NIKEは事業拡大、シェア拡大の難局だったようです。
というのもランニングは白人がするもの、黒人はまったくランニングをしないのでランニングシューズは売れない。
そのため新しい市場、もしくは顧客層に食い込む必要がありました。
そこで目をつけたのがバスケットボールでありNBA。
しかし当時のNBAは今のNBAとは違い、まだ決勝でも録画放送されるほどの人気しかなかったようです。
そのため新しい市場の食い込むために多くの予算を用意するのは難しい状況でした。
しかもNBAでのシェアもコンバース、アディダスについで3位。
シェア率も15%ほどのため有名な選手や有力な選手との契約がなかなかとれない。
そんな苦しい状況です。
そこからマイケルジョーダンと契約し、エアジョーダンブランドをたちあげるという話でした。
話自体は有名なエピソードなのですでにご存知の先生もいらっしゃるかもしれませんね。
途中まではまるで中小企業の話を聞いているような感じでした。
ところがそんな会社が今はスニーカーだけでなく、フットウェアで世界No.1です。
2位のアディダスと比べてシェアが3倍ほど上回る圧倒的なNo.1です。
そんな状況から何でNo.1になれたのかというと、、、
NIKEは他社と比べて圧倒的にマーケティングがうまいからです。
スニーカーの品質がそんなにいいということはありません。
例えば履き心地でいうと、ニューバランスであったり、ホカオネオネなどの新しいブランドのほうが圧倒的にいいと聞きます。
それにNIKEのスニーカーはNIKEクオリティと呼ばれるぐらい接着剤がはみでてたり、傷がある、縫製ができていないなどがあり、お世辞にも品質が高いとは言えません。
でもNo.1なのは、それも後発から圧倒的No.1になれたのはマーケティング力の違いからです。
売上を考える時にどうしてもいい商品を作ってとなりがちですが、そもそものいい商品とは何か、もし売れる商品がいい商品だとしたらいい商品を作るにはどうするべきか、こうしたマーケティング的な考えやアプローチも業績アップには必要な視点になります。
マーケティングの重要性や取り組みを先生の事務所も、そして顧問先にも広めていきましょう!