from 福元友則
経営計画をたてる時には経営戦略を考えることになります。
もし中小企業やスモールビジネス、税理士やコンサルなどの専門家業などがいい経営戦略を立てたいのなら、差別化戦略について考える必要があります。
差別化戦略の基本は競争戦略。
ですが、競争を文字通りに理解してしまうと危険かもしれません。
競争があるところに参入してしまうと、必ず厳しい価格競争をしなければいけなくなります。
価格競争がある市場では、どんどん利益をあげるのが難しくなってしまいます。
つまり今がどうであれ、いずれ中長期的には利益を出すのが難しくなってしまうのです。
価格競争は、必ずといっていいほど資本が大きい、もしくはお金をたくさん持っている会社が勝ちます。
なので業界のリーディングカンパニーと資本やお金で勝負をして勝つ自信を持てない人は価格競争はしてはいけないことになります。
中小企業やスモールビジネス、税理士やコンサルなどの専門家業が競争に勝つには、競争しないこと。
そこで考えるべきが独占できるお客さんや市場はないか?ということ。
もし独占できれば、そこに価格競争はないからです。
価格競争がないということはつまり自分で価格を決めることができ、いくら儲けるのかという利益も決めることができます。
もし中小企業やスモールビジネス、業界のリーディングカンパニーでない会社や事務所が、なかなか利益が減ってきた、利益が増えていかない、儲けたいという時には競争をしないくてよくなる方法を考えましょう。
独占できるところをみつけよう、作り出そうということです。
独占するには、他では提供できない独自の価値を提供することです。
その結果として1部の市場、もしくはお客さんを魅了し独占することができるのです。
他で提供できないものであれば、お客さんに選択肢は1つしかありません。
比べることができなければ、そこには高いも安いもないのです。
もしその商品やサービスがお客さんを魅了しているのであれば、たとえプレミア価格であったとしてもお客さんはついてきてくれるでしょう。
さらに独占がうまい会社には別の利点もあります。
利益が出やすいということは中長期の投資もできるということです。
中長期への投資ができるということは、新しくお客さんを魅了する商品やサービス、もしくはどの土台になるスキルであったりを開発できることになります。
そしてそういう会社や事務所は例外なく、お客さんもそして一緒に働いてくれるスタッフも魅了しています。
優秀な人材を採用したり育成したりもできるので、人の問題での悩みをとても少なくなります。
差別化戦略で競争ではなく、独占を意識すると今よりいい会社、いい事務所をつくる助けになります。
忙しい時期ではありますが、時間をとって差別化について考えてみましょう!