From:高名一成
いま、税理士業界の生産性は1人当たり750万円前後だと言われています。
この金額を高いと思うか、適正だと思うか、低いと思うかは人それぞれだと思いますが、この数字はずっと前からほぼ変わっていません。
厚労省の発表では日本の生産性は25年間伸びていない…と言われているので税理士業界の生産性ももしかしたら25年間変わっていないのかもしれません。
それどころか、顧問料が低価格化しているので生産性は下がっている可能性もあります。
お客さんと1対1でサービス提供をするのが基本パターンの税理士事業において生産性は特に重要です。
生産性を高めていく、、、これは今後の成長のキーポイントとなるでしょう。
一般的に生産性を高めるために真っ先にやることとして効率化があります。
業務効率化するために新しいシステムを導入したり、製販分離に取り組んでいる事務所は多いと思います。
いまはまだごく一部の事務所でしか取り組めていないAI、RPAはこれからもっと普及してくるでしょう。
ただ、生産性を上げるやり方はこれだけではありません。
生産性を高めるには高単価な業務に取り組むというやり方もあります。
税務顧問料とは桁が変わるくらいの報酬になる業務に取り組むことができれば生産性は大きく高まります。
いま、1社あたりの平均顧問料は30万円前後と言われていますが、ウチのクライアントのある税理士さんは高単価な業務に取り組み、顧問料単価が平均100万円あります。
この先生は20社担当しているので生産性は2,000万円だとおっしゃっていました。
こんなに高い生産性にも関わらず仕事は毎日定時に終わっているそうです。
効率化と単価の高い業務、この2つは生産性を高めるためにはどちらも重要です。
税理士業界はどちらかというと効率化に取り組んでいる人の方が多いと思いますが、単価の高い業務に取り組まないと生産性はなかなか上がりません。
低単価はものは数をたくさん売る必要がありますが、数を売ると、そこに必要な時間と人材が増えるので生産性はどうしても上がりずらい傾向にあります。
大規模事務所以外は低単価なもので生産性を高めるのは向いていないんです。
実際、生産性が高い事務所は必ずといっていいほど高単価な業務に取り組んでいます。
高単価な業務に取り組んで生産性を高めていくことは、今後の成長には必須条件になってきます。
そのためにどんな商品を開発すればいいか?これが税理士業界の次の課題です。
ぜひ、1つ1つ取り組んでいきましょう。
ー高名一成