From:福元友則
これからの税理士業界がどのようになっていくと思いますか?
先日、とある税理士さんの集まりの中でこの話題になりました。
これからの税理士業界はどうなっていくのでしょうね?みたいな感じです。
今日はそこで見えてきたトレンドをいくつか紹介したいと思います。
トレンド1:税務顧問のポジショニングの変化
現在ほとんどに税理士事務所にとって、税務顧問は主力商品だと思います。
売上のほとんどをしめ、利益をうみだす商品です。
しかし今後もこの役割を期待するのが難しくなってきました。
顧問料の低価格化、クラウド会計などフィンテックの浸透などから税務顧問のポジショニングが大きく変わっていくからです。
では、今後がどうなっていくのか?
税務顧問は本来の商品の形態にあった継続商品になっていくでしょう。
継続商品とは、お客さんとの信頼関係を築くことが目的の商品のことです。
現在もこの機能があるのですが、今の税務顧問は経営上利益商品として取り扱われていますが、今後が利益商品の役割を他の商品に譲って、本来の継続商品に落ち着くと予測されます。
実際、いくつかの事務所はすでにその動きをみせています。
税務顧問をより継続商品の形態にリニューアルしていっています。
顧問料が高いかどうかではなく、効率を重視するようになっていっています。
自分達で作業するよりもお客さんにやってもらう。
それによって大幅に顧問料が下がっても、他に使える時間を生み出すことに価値をおくようになっていっています。
そうして作り出した時間で将来の利益商品開発を行っているのです。
トレンド2:業界の2極化
今後、税理士事務所数はどうなっていくと思いますか?
と質問されました。
僕の答えは1,500事務所になっていくと考えています。
各都道府県では、50で割ると30事務所になります。
僕のこの発言に対してこの集まりにいた人はたぶんそれに近い事務所数になっていくだろうというような感想を述べていました。
誤解がないように説明すると税理士法人の数が1,500になると考えています。
税理士の数でも、個人でやられる税理士事務所の数でもありません。
巨大事務所が増えていく一方、今より1人税理士も増えていくと考えています。
ですから、自分がこのどちらの方向にいきたいのか考え決めなくてはいけません。
巨大事務所の方向に行こうと考えている先生はすでに色んな動きをみせています。
後発で追い抜いていくのは大変です。
そのことをよくわかっている先生が先行しているのが現状です。
この2つのテーマがどの先生にとってもこの3年間ぐらいで最重要のテーマになります。
ぜひ時間をとって考えてみてください!
ー福元友則