From:高名一成
これからコンサルを始めようとしている先生と話しをしていると、「誰を担当者にすればいいか?」で悩んでいる方がけっこういます。
これは大切なことです。なぜなら、この担当者を誰にするかによって、この事業がうまくいくかどうかが分かれてきてしまうからです。
まず、はじめに言っておきますが、どんな人が適正か?ということは僕も分かりません。ですが、20人くらいまでの事務所であれば、最初は所長がやるべきです。
代表である所長が先陣をきって取り組まないと、コンサルが事務所に浸透するケースはほぼありません。
もちろん、職員さんでも責任感をもって進められる人もいますが、中には所長から押し付けられたと感じる人もいるので、そうなると一向に進捗のない事業になってしまいます。
まずは、所長がリーダーシップをとって事業を進めることが一番重要です。
これが事務所規模が30人くらいでマネージャーがいたり、コンサル事業で実績を上げることができてくると所長の手は離れるかもしれません。
では所長以外だったら担当者は誰がいいか?という話ですが、、、
コンサル担当者を選ぶ2つのポイント
まずは、意欲がある人。
コンサルに興味があるとか、やりたいと思っている、そんな人のことです。こんな人がいれば、最適です。本人に関心があるので、ぜひ関わらせてあげるといいと思います。
監査をしていると税務顧問のサービスの範囲を超えた業務を顧問先に対してやっている人も多いと思います。それを顧問先に必要だと思い、自分から積極的にやっている人は関心が高いかもしれませんね。
次に行動力がある人。
これが一番大切です。少しずつでもいいので学んだことをすぐにアウトプットする人です。アウトプットがなければ行動は進みません。
学んでも学んでも意味がありません。荒削りでも失敗を恐れずにどんどん行動する人の方が成長が早いので、そういう人が最適です。
他にもいろいろあるんですが、まずはこの2つが重要です。なお、センスがあるとかないとかは関係ありません。
センスが無くても、これからしっかり勉強すればいいだけです。それを身につけさせるのが僕たちの様な人の仕事ですし、意欲と行動の量はセンスを凌駕します。それに、センスは学んで、実践をしていく上で培われるものだからです。
ちなみにこの2つは事務所のマネジメントでどうにかなることでもあります。
コンサルの意欲が高まる様な環境作りや教育体制を整えたり、インプットよりアウトプットに趣きをおく行動指針を事務所で作ればどうにかなることです。あとは、そもそもコンサル志望を採用することですね。
最後に、年齢でいうと30なかばくらいから上の方がいいと思います。コンサルタントは社長に何かを教えたり、導いていくことが仕事なので年が若いと社長をコントロールすることが難しくなってしまう可能性もありますからね。
担当者で悩んでいるんだったら、こんなことを参考にしてみてください。そういった人がいない場合は、ぜひ所長先生が担当となり進めていきましょう。
そこで結果を出して、やる価値のある事業だという風土を作っていってください。
ー高名一成