from 福元友則
ビジネスには安定性と成長性の両方が必要です。
先日京都に出張で行きました。
何年も毎月行っていますが、今回はホテルの予約をする時から違和感がありました。
実際行ってみて確証を得たのですが、街を歩いている外人さんの数が少ないんです。
しかも極端に少ないんです。
旅行客(しかもインバウンド)が少ないのでホテルの料金も安くなってます。
(もし旅行に行こうと思うなら京都が穴場かもしれません)
最近は京都もインバウンド用に街が変化していっています。
ビルや建物がどんどんホテルに変わっていってます。
こうした中でのコロナ騒動。
東京の百貨店や家電店も軒並み前年△20%らしいですが、これは京都でも同じ。
インバウンドに特化してる店や会社は大打撃を受けているみたいです。
ところが地元のお客さんをメインにしているところは以前ととくに変わりないみたい。
ビジネスは継続しなければいけないので、まずは安定性が重要です。
僕がいつも言っていることですが、ビジネスはリピート客をつくることが大切だということをよく表しているエピソードです。
1部の特別なビジネス(イノベーション型ビジネス)を除くと、どのビジネスもそのビジネスを支えるのは、お客さんとの関係性になります。
長期的に成長していくビジネスは、お客さんとの関係性が1番の資産だということをよく理解しています。
先生も顧問先に財務指導をする時、損益計算書よりも貸借対照表の方が重要だよとおっしゃってると思います。
僕が言っていることも、今回のエピソードもこれと同じ。
売上をとりにいくから、一見客であろう新規客に目がいってしまいます。
これは損益計算書を重視しているのと同じことなのです。
資産があるから収入が発生するという視点が抜けてしまっているのです。
インバウンド型のビジネスを展開しているところはいつ収束するのかもわからない事態で先の目処が全くたたないでしょう。
いつからお客さんが来るようになるのか、それともずっと来ないのか?
それすらもわからないと思います。
このように安定性を欠くことをやってはいけません。
ビジネスの本質からはずれたところで勝負するのはビジネスではなくギャンブルです。
もちろん一見客や新規客はどうでもいいといっているのではありません。
それこそがビジネスを成長させていくための原動力だからです。
でも、新規客と常連客が分断されてしまうとしたらそれは問題です。
常連客になってくれる可能性のある新規客を集めなければ成長していかないからです。
ですが、こういう考え方をしていない社長にたくさんお会いします。
ですので、先生が顧問先にぜひ教えてあげてください。