経営戦略

成長する事務所の繁忙期の過ごし方

from 福元友則

 

決算のたびに昨年を売上でも従業員数でも上回り続ける事務所。

 

毎年、昨年と比較して微増減を繰り返している事務所。

 

この2つのタイプの事務所には決定的な違いがあります。

 

よくこの違いについて質問されます。

 

一体何が違うのか?と。

 

先生の目から見るとそんなに違うようには見えないということでしょう。

 

やっているサービスは同じようなことをやっているつもりだし、品質についてはうちのほうがいいという自負もあったりします。

 

もしくは違うところがたくさんありすぎるため、本質的な違いを知りたいということもあるのかもしれません。

 

この違いについてかんたんに言うと繁忙期の過ごし方が違います。

 

繁忙期というのは、例えばまさに今確定申告期のような12月から5月ぐらいまでを指します。

 

ですが、これだけではなく忙しい年とか、忙しい数年とかもっと長いスパンである時もあります。

 

成長し続ける事務所は、自然界の原理原則を経営に落とし込んでいます。

 

春に種を蒔き、夏に水や栄養をやり、秋に収穫するという自然界の原理原則です。

 

種をまく時期にきちんと種をまき、収穫する時期に収穫できるようにその間、水や栄養をやり育て続けた結果、収穫の時期に収穫をしています。

 

これが、種をまく時期に忙しいからと種をまかなければ当然秋に収穫はできません。

 

忙しい時期に頑張って種まきをしてもそれから育て続けばければ、当然収穫の秋になる前に腐ったり、枯れたりして収穫できません。

 

自己啓発の大家、ジム・ローンはこんな風に言っています。

 

「種と土壌の奇跡を肯定することによって起こるのではなく、労働のみによって起こるのだ。

 

成熟期とはまさに収穫のときである。

 

あなたは春に種巻きを、秋に雨ごいをすることを得意としなければなりません。

 

その土壌はあなたにこういうだろう。

 

収穫を求めるのではなく、種をまきなさい。」

 

忙しい時はどうしても余裕がなくなって、業務をこなすことに意識がいってしまいます。

 

目前に緊急で重要な案件があるのですから従業員であれば仕方のないことです。

 

でも先生は違います。

 

ですので、事務所全体が業務に意識がいってしまっているときこそ、収穫の時のために種まきを意識してください。

 

もし種まきしてある先生は、それをきちんと育てるようにしてください。

 

繁忙期に何もできずに枯らしてしまう事務所はたくさんあります。

 

反対にこの時期は、成長意欲の高い先生からよくお問い合わせをいただく時期でもあります。

 

忙しい時に本当大変だと思いますが、5分でも1分でも構いません。

 

ぜひ考える時間を確保するようにしてみてください。

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