From:福元友則
東京商工リサーチの人手不足関連倒産情報より
企業倒産が低水準に推移する一方で、中小企業を中心に人手不足が深刻化している。
「人手不足」関連倒産は、現状は「後継者難」型が中心で推移しているが、人手不足感が解消されない中で、「求人難」型が、2017年は前年より2倍増(前年比105.8%増)で推移し、動向が注目される。
これからの日本が迎えるのは超高齢化社会でこれはいわば、働き手が大幅に減る時代とも言えます。
そしてその兆候として既にあちこちで採用難が叫ばれています。
今採用が難しくては、今後はより一層難しくなることが予想されます。
2017年の新卒者の平均内定社数は、統計をとりはじめた1996年から過去最高に多いそうです。今は完全に売り手市場なのです。
おそらくこの数字は毎年過去最高を更新していくことだと思います。
これからの日本は、採用難での大倒産時代に入っていきます。
するとどうなるか?
中小企業の数は激減するでしょう。
税理士事務所にとっては、既存客や見込み客が激減することを意味します。
まずは顧問先の数が半減してもやっていける事務所づくりをした方がいいと考えています。
でもこれはピンチでもありますが、チャンスでもあります。
同じことは顧問先にもおこります。
今までと同じ事業を同じやり方でやってはいけないのです。
何か新しいことを、それも少しではなく、劇的に新しいことをしていかなければいけないのです。
人が一番恐怖を覚えることの一つが新しいことをやることだそうです。
当然、顧問先も頭ではわかっていてもなかなか踏ん切りがつかないですし、思いきれないでしょう。
でもやらなければいけないことがわかっています。
それもできるだけ早くに。
そんな時、誰かに相談するとして旧態然とした税理士事務所に相談するでしょうか?
それとも同じような経験を既にしてきた税理士業界の常識はずれにような事務所に相談するでしょうか?
相談者を選ぶ時には、同じ経験をすでにした人か同じような相談にたくさんのってきた人を選びます。
つまり税理士事務所は、少しだけ時代を先取りして少しだけよそよりも早く経験をつんでおくことが未来の事務所への投資となります。
そしてそれは、様々な形で回収できるでしょう。
ポイントは、よそよりもお客さんよりも少しだけでも早くというところです。
けっしてうまくいかなければいけないわけではありません。
今後の時代推移を考えると今年から大きく時代が動いていくような感じをうけます。
なので、今年はぜひ少しだけでも早く新しいことに取り組むことをおすすめします。
ー福元友則