From 福元友則
「社長の本来の仕事は、昨日に由来する危機を解決することではなく今日と違う明日をつくりだすことであり、それゆえに、常に後回しにしようと思えば、できる仕事である。状況の圧力は常に機能を優先する。」
ドラッガーは創造する経営者の中で社長の仕事についてこう言っています。
社長には、マネジメント型の社長とリーダー型の社長がいます。
会社のまとめる力に長けた社長と、みんなの先頭にたって行くべきところに先導することができる社長です。
どちらも会社にとっては大切な能力です。
社内がバラバラでは、組織として力を発揮することができません。
もし個人個人がバラバラで活動しているだけなら、数が多い分会社が重たくなっているだけでメリットはありません。
個人で活動している人のほうが、身軽でフットワークが軽く、そして間接費も軽いですから価格勝負になったら勝てなくなるからです。
組織を活かすには、会社に必要な役割をそれぞれの得意分野で分担し、異なる個性が強みを発揮できるようにしなければいけません。
しかし旧来のマネジメントはどちらかというと全体を平均的にしようとするところがあります。
なので平均的な人材を育成してしまっている会社もたくさんあります。
反対に、みんなできることが違う会社もあります。
できないことではなく、できること。
弱みを克服するのではなく、強みを伸ばす。
そういった方針の会社です。
今はこういった会社のほうが成長しています。
多様性の時代観にあっているというのもあるでしょう。
また時代の変化が早いため、いい事業などがすぐ入れ替わってしまうためかもしれません。
またリーダー型の社長の会社も成長しています。
時代の変化が早いため、会社をまとめることよりもどんどん前進していくことが重要だからです。
今日と違う明日を創り出すのが社長の仕事だとするならば、まさにリーダー型の社長のことです。
この仕事は社長しか出来ません。
他の誰にもまかせられません。
他の人にまかせたら、重要でない緊急な仕事を優先され、いつまでたっても手をつけてもらえないからです。
会社の中で自分の仕事を自分で決めれるのは社長だけです。
特に今のような時代が変化しているときには会社も変化させることが生き残る鍵です。
ぜひ今日と違う明日を創り出す仕事の時間をとって手をつけてみてください。