From 福元友則
人は程度の差こそあれみんな思い込みをしています。
自分は○○業だから、これをしなければいけない。
逆に○○をしてはいけない。
価格の制約であったり、地域や商圏の制約だったり、提供、販売の制約であったり人によって様々ですが、色んな思い込みをしています。
その思い込みの結果、よそとほとんど変わりがない事業ができてしまいます。
差別化しなければ生き残れないと思っている社長のほとんどが、思い込みの結果、自分の会社を平均的な会社にしてしまっているのです。
色んな社長の話を聞いていると、こうしたジレンマを感じます。
自分の業界の習慣や慣行に無意識の間に従ってしまってしまいます。
競合を意識すればするほど、競合と似通った事業になってしまいます。
こうして平均的な会社になっていってしまいます。
これは経営に熱心な社長のほうが陥りやすい罠です。
思い込みをはずすことができると大ブレークすることがあります。
思い込みをはずすことでよそと比べ物にならない全く違った会社に生まれ変わることができるからです。
すると売上は当然伸びます。
しかし売上よりも利益が伸びます。
顧客の質が飛躍的に高まるからです。
すごく特徴的な会社になることは熱狂的なファンを生みます。
このファンの存在が会社の競争力の源泉であり、利益の源泉なのです。
では、思い込みはどういうところに現れやすいでしょうか?
たいていの場合、商品やサービスに現れます。
取り扱っている商品サービスがまさに業種に縛られている場合、思い込みが強いと疑ったほうがいいです。
反対に商品サービスが業種に縛られていない場合には、思い込みが弱いと思っていいでしょう。
例えば、税理士事務所の場合。
売上のうち、税務顧問の売上が占める割合が高ければ高いほど業種に縛られています。
次世代型税理士の中には、税務顧問の売上が閉める割合が50%ほどの事務所もありますが、こうした事務所は税理士業に縛られることなく顧客思考でチャンスを確実にものにしていってます。
こうした事務所は当然、よそと強烈に差別化できますから経営上様々な恩恵をうけています。
これは税理士業に限らず、様々な業種で見られる傾向です。
ぜひ顧問先の無意識の制約をはずしてあげてください。
先生も驚くほどに顧問先が変わるかもしれませんよ。