From 福元友則
セミナーや講座に参加したりするとよく参加者の社長から色々相談されます。
また勉強会などでお会いする社長からも色々相談されます。
具体的なことを相談されることもありますし、割とざくっとしたことを相談されることもあります。
みんな違うことを相談されているようですが、要するにどうやったら儲かるのということが知りたいわけで。
これやったら儲かる?というのもあれば何やったら儲かる?というのもあります。
そういう相談を受けているとほとんどの社長がよくわかっていないことがわかってきます。
もしかしたら先生もわかっていないかもしれません。
顧問先の社長もわかっていないかもしれません。
それは何かというと、本当の利益がうまれる場所です。
商売をしていて人と同じことに付加価値はありません。
付加価値がないというのは、儲からないということです。
よくなんとか食べてはいけますけど、とにかく働かなくてはいけないのがしんどい。
とか、この先もこのペースでずっと働き続けれるか心配という相談を受けます。
歳をとってきてだんだん無理がきかなくなってきたという社長もいらっしゃいます。
こういう社長たちはうすうす勘づいてるんです。
あれ、これって儲からないな、、、儲かるようになりそうにないな、、、と。
人がきいてわかるような商売をまともにやるだけだと儲けは時給×労働時間になります。
これはどの業界でも同じです。
違うのは、業界によって時給が違うので利益額が変わることだけ。
競争市場では、利潤は0になるというのは経済学において当たり前のこと。
人と同じことをするというのは、人と違うこと(誰もやっていないこと)をやることに比べるととてもリスクが低く感じられます。
(社会的証明といって、人は人と同じことをすることに安心感を覚えるようにできているからです。)
ですが、ローリスクはローリターンで経営の場合、結果的にハイリスクだったりします。
儲けたかったら(ハイリターン)リスクをとらなければいけません。
ここでいうリスクとは高額な投資をするということではなく、人と違うことをすること。
つまり差別化です。
差別化があってはじめて差別化の分の利益が労働以外から出ます。
それが会社にとっての本当の利益です。
社長が役員報酬を調整して出している利益とはまったく別物です。
儲かっていないということは差別化できていないということです。
少なくともお客さんからみた違いがないということ。
ですので、お客さんにわかる違いをつくりだしそれを利益に結びつけるのが社長の仕事であり、マーケティングになります。
ぜひ顧問先の社長にアドバイスしてあげてください。